仕事と子育てを両立するためには、両立しやすい職場環境や仕事内容を選ぶのも大事な手段。
でも、今の仕事では両立は難しそう!キャリアチェンジしてから出産したほうがいいのか、出産してから状況を見て決めたほうがいいのか、そんなご相談が増えています!
■ ワークライフバランス転職とは
転職に関わる業界の関係者の間では「ワークライフバランス転職」という言葉が密かに浸透中。これは、結婚や出産を控えた女性が、その時を迎える前に仕事と家庭を両立しやすい会社への転職を目指すこと。転職の目的が単純に環境の面だけでなく、前向きなキャリア形成が期待できるものであればそれも良いと思います。しかし、これが出産後の転職活動となると一気に形勢は逆転。経験のある仕事ならまだしも、未経験の仕事へのキャリアチェンジとなると至難の業です。
出産後の転職やキャリアチェンジは、やはり不可能なのでしょうか?
■ 社内公募・異動希望で未経験の職種へ
転職をしなくても、「社内公募制」のある会社にお勤めなら制度を活用して、社内でより働きやすい部署へ異動するという方法もあります。例えば、顧客対応のため残業時間帯が勝負となりがちな営業や制作などの部門。そこから人事・総務・広報といった管理部門、企画・調査・研究部門へ移動することで、ある程度は自己完結型に仕事を進められるためワークライフバランスを実現して働ける可能性があります。実際に、出産後に編集系の仕事から調査部門への異動に成功した事例も。当然、異動後に必死で専門知識を身につける覚悟が必要ですが!
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転職の場合は人脈を駆使して
社内での異動は無理…という方は転職という方法もありますが、子育て中の方が未経験の職種へ転職できるケースは針の穴に糸を通すような難しさ。しかし、20代中盤までの方であれば実際に事例として存在しますので可能性はあります。年齢がかなり若くないと転職のハードルは高いのですが、アラサーの女性でお子さんがいても、それまでの仕事関係で培った人脈を使っての転職は事例としてめずらしくありません。仕事内容が未経験でも少しでも業界知識があればうまくいっているケースもあるのです!やはり人脈は宝ですね。
■ キャリアチェンジ可能なのは何歳まで?
キャリアチェンジといっても、起業やフリーランスを目指すのであれば、年齢制限は無いでしょう。でも、企業でその後も長くキャリアを積みたい場合は転職・異動いずれにせよ、35歳までがオススメ。未経験のお仕事が完全に軌道に乗るまで5年だとしても、40歳までには専門性が身につき、40代以降のキャリアに余裕ができます。
ただ、子供はいつか成長して手が離れます。ワークライフバランスのためだけに、好きな仕事を無理に手放しては本末転倒! じっくり考えて決めてくださいね。