年々晩婚化がすすんでいるようです。
先日公表された厚労省の調査によると、平均初婚年齢は夫30.8歳、妻29.2歳。晩婚からの自然の流れで、第一子を産む母親の年齢平均はさらに上がり30.3歳に。初めて30歳を越えた昨年数値を上回りました。
かくいう私も30歳超の初産でした。晩婚子育てをゆるーく実践中です(笑)。
もっとも、家計までゆるーくなっては大変! 住宅ローンの支払いや子どもの教育費が今後まだかかりますから。そう、晩婚世帯はライフイベントがぎゅっと濃縮されたマネープランになりがちなのです。“貯めどき”にうまく貯蓄できるかどうかで、その後の暮らしぶりが変ります。そこで今回は、出産・子育て前後の“貯めどき”を活用する方法をご紹介します。
■ ワーママなら小学生のうちに一気に貯蓄がオススメ
お子様の小学校時代はまさに“貯めどき”。共働きなら、奥さんのお給料は無いものとみなして小学6年間に一気に貯蓄を殖やすのがオススメです。早めに貯めることのメリットは、お子様が中学になった時点の家計状況で「住宅ローン返済」と「教育費準備」のどちらかを選ぶ余裕が生まれることです。
例えば、お子様がめでたく第一志望の私立中学に合格したら、入学金や学費支払いに充てられます。公立中進学でお金があまりかからなければ、余力を残して住宅ローンの繰り上げ返済ができます。このように、資金が早めに準備できれば、お子様の将来の進路に応じたお金の使い方ができます。
■ 独身時代の貯め方にも一工夫
多くの女性にとって、時間や家計に制約が少ない独身時代は大きな“貯めどき”です。赤字体質はむろん論外ですが、給与天引きによる先取り貯蓄等で順調に預金残高が積み上がるようになってきたら、貯め方を一工夫してみませんか。
1) 定期預金の期間を使い分ける
まず気をつけてほしいのは、一気に大口で定期預金にするのはNGだということ!
臨時出費で家計が苦しい月などに解約すると、そのままだらだらと浪費してしまう可能性があるからです。預金額は小さく複数に分け、預入期間も短長を組み合わせましょう。そうすれば急にお金がいる場合でも、満期を迎えた預金を必要なだけ解約できます。
可能であれば、自分が30~40歳に満期を迎える預金もぜひ用意しておきましょう! なぜって? そうすれば、出産時もしあなたが仕事を辞めていたとしても、満期金を家計のやりくりや次のキャリア準備に用立てることができます。
2) 株式や外貨など分散投資を少額でスタート
最近、為替や株式相場が日々乱高下し、先が読み難い情勢が続いていますが、預金だけではなかなか資産が増えないのも事実。株や投資信託、外貨や貴金属積立といった運用の勉強をスタートしてもよいかもしれません。ただし無理は禁物! 余裕資金の一部を使った少額スタートが吉。
結婚や出産は自分だけではコントロールできませんが、家計のコントロールは今からできます。人生の“貯めどき”を知って、賢く将来に備えることで、きっと未来のあなたから感謝されるはず。
[執筆:海老原 政子(ファイナンシャルプランナー)]
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【参考】
※平成24年の人口動態統計月報(厚生労働省)