警視庁のマスコットと聞いて、すぐに「ピーポくん」を思い浮かべられる方はどのくらいいるでしょうか? 身近な場所で目にしているのですが、名前やどんな役割のものなのか、あまり知られていない印象です。実はこの「ピーポくん」、知っておくと子どもの安全にとても役立つ存在なのです。ご存知でしょうか?
■ ピーポくんとは?
ピーポくんは、警視庁のシンボルマスコットで、一見すると宇宙人の様なキャラクター。名前の由来は、人々の「ピープル」と、警察の「ポリス」の頭文字を採り、都民と警視庁のかけ橋になる事を願って「ピーポくん」と名付けられたそう。誕生は昭和62年4月17日。誕生してから26年が経過しているにも関わらず、知らない人もたくさんいます。
商店街のお店などに「こども110ばん」と書いてあるステッカーやポスターを見かけることがあると思いますが、そこに描かれているキャラクタ―がピーポくんなのです。
■ 個人宅の門や玄関に貼ってあることも
商店街だけでなく、住宅街の個人宅の門や玄関に貼ってあることもあります。意外と気がつかないだけで、至るところにピーポくんのステッカーがあるのです。次回外出する時にちょっと気をつけてみてください。一つくらいは必ず見つけられるはずです。
■ ステッカーの役割は?
例えば、道を歩いていて、怪しい人が後ろからついて来ていたとします。そんな時、このステッカーが貼ってあるお家には、遠慮なく駆け込んで大丈夫という目印です。
学校帰りに変な人が後ろからついてきている場合、親が外で働いていると帰宅しても誰も家にはいないため、そのまま帰宅すると何が起こるか分からず、とても危険。そんな時、ピーポくん目印があるお宅へ逃げ込めば、自宅に戻るよりも安心なのです。
親が働いている家庭の場合、小学校へ入ると、子どもたちは学童へ行くケースが多いと思います。帰宅時間に親が間に合えばいいのですが、一人で帰宅するようになる場合も。そんな時、このピーポくんの存在を知っていれば、子どもも安心して通学ができるでしょう。
身近にあっても、役割を知らなければ困った時に頼れません。来年春からお子さんが小学校へ通うようになる場合は、通学路の点検とともに、是非このピーポくんステッカーが貼ってある家の確認もしてみてください。もしもの時に、頼れる存在があると思うと安心につながります。
[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー) ]
【参考】
※ 警視庁HP「ようこそピーポくんTOWNへ」