昨年に安倍政権が、管理職に女性が占める比率を2020年までに30%にする方針を掲げて以降、女性登用が広がっています。数値目標だけが独り歩きをすると、ありがた迷惑ですが、管理職志望の働き女子なら、政策に期待するとともに、職場で信頼され評価を上げることにも関心がありますよね。
『日経ウーマンオンライン』に掲載された「ご指名ウーマン(=なぜか評価される)の仕事術」(※1)から、ご指名ウーマンをめざすための態度、すなわち“振る舞い方”を紹介します。
■ ふさわしくない振る舞い方
前述の記事において専門家は、「何の仕事かではなく、どのように働いているかに人の価値は表れ」と語り、まずは、ご指名ウーマンにふさわしくない振る舞いを挙げています。
- 手柄を独り占めする――いつか友を失うことに。
- 決定事項を覆そうとする――チーム力を乱し、煙たがられることに。
- 「困った」などと泣き言を言う――頼りない人と思われることに。
いかがでしょうか? 3つ揃うと、まるで裸の王様ですね。ご指名ウーマンをめざすなら、上記3つとは正反対の振る舞いを意識する必要があると専門家は示しています。さらに、元気な態度と専門力を養うことも大事なのだそうです。
■ 知っておきたい振る舞い方
ところで、ご指名ウーマンに必須の具体的なコミュニケーションは、どのようなものでしょうか。記事は、コミュニケーションのコツ6点を伝えています。その中から、前述のNGと対比させるつもりで選んだ筆者のお勧めはこちら!
- 意見を述べるなら、言いたいことの7割は捨てる気持ちで。
- 正論をふりかざさず、相手のメンツも保つ。互いにメリットあるように反論を。
- 不安があっても「できます!」「やります!」と引き受ける。
上記1について記事は、意見を通すためには要点を絞り簡潔にという主旨です。もちろん、仰るとおりなのですが、筆者が考えるには、もしも会議であなたが簡潔に意見を述べたなら、他の人にも発言の機会や見せ場が生まれることになります。自分だけが美味しいところをさらわない目配りも、管理職としては素敵な感性ではないでしょうか。
謙虚さと協調性でやるべきことをやれる、自分も周囲も輝かせる管理職女性が、2020年には今よりも増えていますように。上昇志向のあなたを応援しています!
[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント) ]
【参考】
※ 『日経ウーマンオンライン』2011年5月20日「言いたいことの7割は捨てる!デキる振る舞い術」