好かれていればOKというわけではないけれど、誰だって嫌われるのは避けたい。特に自分が50歳前後のアラフィフになった時に、仕事仲間から「お局さん」とか「職場の困ったオバサン」だとは思われたくないですよね!
働く女性たちが、自分が50歳前後になったときのロールモデルがいないと嘆くなか、魅力的なアラフィフ女性についての知見をお持ちの方がいらっしゃいました。それは、『婦人公論』の編集長である三木哲男氏。彼は、幅広い年代の女性への取材経験に加え、部下は全員女性であり、常に女性に囲まれて仕事をしています。
三木氏の記事(※)を参考に、好かれるアラフィフ女性の心得をみていきましょう。
■ 好かれるアラフィフ女性の5か条
三木氏が記事で語ったところによると、一緒に仕事をする人たちから好かれるアラフィフ女性の特長は以下のとおり。
- 誰に対しても公正な態度
- 聞き上手
- 褒め上手
- 毎日30分、他人のために時間を使う
- ギブ&ギブの心を持つ
■ アラフィフだからこそ、聞き上手・褒め上手が大切
上記の項目をみると、特に1、2、3なんて当たり前じゃない? と思ってしまいそう。
ところが、自分がアラフィフになった時のことを想像してみてください。人生経験も豊富だし、周囲は年下ばかり。語りたい自慢は多く、若手社員に「ここがダメなのよ!」と説教したい気持ちも強くなっていそうな気がしませんか?
だからこそ、アラフィフという周囲から見たら「上」の立場の人物だという自覚をもって、意識して、相手の話を聞き、褒めて伸ばし、公正な態度でいることが大切なのでしょう。
■ ちょっとしたサービス精神の積み重ねが大切
次に、項目の4と5。三木氏は、ちょっとした気遣いや求められた時のアドバイスなど、億劫がらずに自分の時間を少しだけ相手のために使うことを勧めています。
ポイントは、すぐに見返りを期待しないこと。ちょっとしたサービス精神(ギブ)の積み重ねができる人は好感を持たれ、ある時、大きな見返り(テイク)となって返ってくることがあるのだそうです。50代から先の人生において、圧倒的な差は小さな積み重ねから生まれるのですね。
もちろん、これらの話は女性に限った話ではありません。誰に対しても公正で、聞き上手で、褒め上手。ちょっとした嬉しいケアを時々してくれる。こんな上司や年上の先輩がいたら、男女問わずファンになりますよね! 筆者も、こんなアラフィフを目指したいと思います。
[執筆:菅野彩子(ノーツマルシェ編集部)]
【参考】
※ 「婦人公論」編集長・三木哲男「職場の空気が一変!「崖っぷちアラ50女」の一発逆転法」『PRESIDENT』2014年2月17日号, pp.94-95