冒頭から私事ですが、会社員からフリーランスに転向して2年。働き方を変えたことで様々な変化があったと感じています。最近、筆者と同様に会社員を経てフリーランスとして独立した女性にお会いする機会が増えているのですが、「フリーランスは女性に向いている」「出産して長く働きたければフリーランスはおすすめ!」という声をよく耳にします。
“長く働く”“育児とのバランスをとりながら自分らしく働く”といったキーワードからみると、フリーランスには魅力がたくさん。時間の拘束が少なく、満員電車や煩わしい人間関係に悩まされることも少なそう。ワークライフバランスを重視したい子育て世代の女性にとっては魅力的な働き方といえそうです。
ですが、実際フリーランスとして生計を成り立たせていくためには、ある程度の準備と覚悟が必要です。実は厳しい一面もたくさん。そこで今回は、働く女性がフリーランスになる前に知っておきたいポイントについてご紹介します。
■ フリーランスのメリットとデメリット
<メリット>
- 家庭、育児と仕事の両立がしやすい
- ライフステージに合わせて仕事のボリュームを調整できる
- スケジュールの管理が柔軟
- 仕事や場所を自由に選ぶことができる
<デメリット>
- 産休・育休がないため、会社員に比べて比較的復帰のスピードが早い
- 自治体の審査基準によっては希望する保育所に入りにくい
- 帳簿や確定申告などすべて自分がやらなければならない
- 安定した収入が保証されていない
■ 独立前にやっておきたい準備
- 稼げるだけのスキルと独自性を身につけておく
常に他の人との差別化を意識し、安売り合戦で自分の首を締めないようにしておきましょう。
- 会社員時代から社内外の人脈を構築しておく
誰かの紹介でお仕事がはじまるケースが多いので、日ごろから有効な人脈づくりを心がけましょう。
- 退職する前に営業するなどして、独立後の仕事を得ておく
独立後にゼロからスタートするのではなく事前に仕事になりそうな案件を確保しておきましょう。
- 半年は暮らせるだけの貯金をしておく
独立してすぐに軌道に乗ればいいのですが、そうならない事も想定し開業資金以外のまとまった生活費を用意しておきましょう。
いかがでしたか? 仕事と家庭、プライベートを無理なくブレンドできるフリーランスという働き方についてご紹介しました。働きやすい一方で、確かなスキルや商品価値、しっかりとした自己管理が必要不可欠になるので、どんな働き方が自分に適しているかじっくり検討してから行動してみましょう。
[執筆:渡辺さちこ(「妊きゃりプロジェクト」主宰)]