4月から、仕事で新しい環境になった方も、いらっしゃるのではないでしょうか。新入社員、新しいプロジェクト、新天地…、新しい何かは嬉しくもあり、慣れないことで緊張もあり。
夢分析の相談をお受けしている筆者のところでは、この時期、何名かの方から「水」に関連する夢の質問を頂きました。多かれ少なかれ、「水」が登場する夢は誰もが一度はみたことがあるのでは? 本日は、「水」の夢の解釈をご紹介します。
■ 夢の中の「水」は感情を表わす
夢分析における「水」は、本人の情緒や感情を表わしています。清らかな水であればポジティブな感情を、濁った水であれば本人自身も嫌だと感じているネガティブな感情を、象徴しています。
■ 「水」に関する夢の意味、3つの事例
心理学者イアン・ウォレスの『100の夢事典』を参考にしつつ、3つの事例をご紹介しましょう。
1.水に沈んでいく
水に沈んでいく夢は、あなた自身が、感情的な状況に入り込んでいることを示しています。まさに「感情に溺れている」状態。さらに、沈みつつも底に足がつかないなら、あなたが自信を失いつつあるようです。物事に感情的に対処したことについて、自責の念があるかもしれません。
2.シャワーを浴びる
シャワーを浴びる夢は、感情を洗い流してスッキリしたいという深層心理を表わしています。人間関係に緊張があり、言いたいことを言えない状況ではありませんか?
3.雨漏り
雨漏りの夢をみたら、あなたは現実世界において何らかの情緒的な不安を解決しようとしています。
自宅における雨漏りの夢であれば、家というプライベートゾーン、つまりあなた自身の感情に、他人が侵入してきた不安を抱えているかもしれません。自分の欲求よりも他人の要望を優先し、ストレスを感じていませんか?
そのほか、目が覚めた時に「水」というより「溺れていた」イメージを強く覚えていたなら、すがるもののない状況に不安を感じている可能性があります。例えば、配置転換などで新しい部署に移り、頼れる人がいないことで苦戦していたり。
一括りに「水の夢」と言っても、シチュエーションや夢の中での心境など、細かく分析していけばもちろん個々人によって解釈は変わります。
ここで知ってほしい大事なことは、「水の夢」をみたあなた自身が、今なにか、感情的に抱えているものがあるということ。新しい人間関係などで、自分が無理をしていないか、あなた自身の心の声に耳を傾け、感情を大切にすることを忘れないでくださいね。
[執筆:嘉納 夢子]
【参考】
※ イアン・ウォレス(2012)『100の夢事典』ダイヤモンド社