朝家を出るのが遅刻ギリギリで、毎日が綱渡り状態の人はいませんか? 決まった時刻に起きることが出来ない、ボーっとする時間があり仕度に手間取るなど…。それはもしかしたら五月病かもしれません。症状チェックシートでご自身の生活を振り返り、対処法も参考にしてくださいね。
■ 五月病のチェックシート
こちらが五月病の症状チェックシートです。思い当たることはありますか?
- 疲労感
- 不眠
- 食欲不振
- 集中できない・やる気が出ない
- 憂鬱・不安感
- 人と会うのがおっくう
- お洒落やメイクが面倒
■ 「五月病」最も注意するタイプは?
五月病は上記のような、うつ病に似た症状が現れますが病名ではありません。実はこれらの症状は多少の差はあれ、慣れないことが重なる春のスタート時期には誰もが感じている心身の疲労の状態です。
上記の「五月病チェックシート」の種明かしをすると「五月病」という文字を目にした時、自分には関係ないとシャットアウトしているか・ いないかという確認なのです。
ずっと頑張り続けていたり完璧主義な人ほど、自分の疲れを認めたくない傾向にあり、「頑張りが効く自分」から「隠れ五月病」に変容する可能性も高くなります。隠れ五月病とは隠れ肥満と同じ、他の人からは五月病と分からないばかりか本人も意識出来ていないことが問題です。無理を続けることが可能なだけに、急に具合が悪くなったり他の病気を見逃す原因にもなりかねません。
■ 心のシフト変更で効率アップ
自分自身を車に例えるなら、燃費よく走行距離を伸ばし安全に心地よく走りたいもの。健康に生きるための心のパワー・シフトは一定に保つだけではなく時にシフト・ダウンも選択肢のひとつです。
疲れた時は休む、頑張っているのに効果が上がらない時はそれを得意とする人の手助けも借りましょう。日中の軽い お昼寝などは英気を蘇らせてくれますし、家事代行サービスやマッサージ、心理カウンセラーに愚痴を聞いてもらうということもストレスケアの時間を提供してくれます。
「隠れ五月病」は、自分にとってのこうした新しい時間を少し取り入れてみることで自然と消えていることもあります。真面目な人ほどサービスを購入することに罪悪感を感じやすいようですが、自分ひとりですべてを抱え込まず、専門家の力も上手に利用してこまめにリフレッシュしてくださいね。
休むことは怠けることや後退することではなく、シフト・チェンジするためのニュートラルのポジションです !
[執筆:桜井まどか(心理カウンセラー)]