ラテに代表されるシアトル系コーヒーや独特の泡やコクを味わうほどに、独特のスタイルのコーヒーショップのファンになる方も多いですね。コーヒーにはストレスを軽減する効果もあり、これにはカップの淵のなめらかな泡状クリームの「クレマ」(泡)と「アロマ」(香り)も欠かせないことをご存知ですか?
1杯のコーヒーの構造を知っているだけで“いつものコーヒー”のグレードが更に上がりますよ。
■ コーヒー効果とは?
筆者の開講するワークショップでは集中の後にコーヒーを提供することもあり、次のような効果があります。
・血流を促進
→ 肌を明るくする
・ポリフェノールを多く含む
→赤ワインとほぼ同じ、緑茶の倍の抗酸化作用
・喉越しの良さ
→コミュニケーションを活発に
・気持ちを切り替える
→ 疲労を和らげる
・コーヒーアロマによる寛ぎ
→ 創造力を高める
コーヒーはこのように、ストレス軽減とセラピーやアンチエイジングにも役立っています。
■ クレマとアロマはどこに?
ストレス軽減のエッセンスともいえるクレマとアロマが特長のコーヒーにはエスプレッソ、ルンゴ、リストレットなどの種別があり、16気圧の蒸気で一気に抽出、最近ではカプセルコーヒーを用いるエスプレッソ・マシーンで家庭でもその味が可能に。お湯に溶け出す成分量と旨味成分が多いのですが、カフェイン量は実はコーヒーメーカーによるレギュラーコーヒーよりも少ないのです。
良いクレマはきめ細かく味をまろやかに口中で持続、そのイメージは穀物やクッキーなど。アロマはコーヒー抽出時にクレマのすぐ下に停められるものと、コーヒーをスプーンで混ぜ合わせることで放出される時など、1杯を様々な角度で楽しむことが出来ます。
■ 大切な1杯とは
抽出直後にはカップ底にコーヒー層、中間層ではコーヒーの対流が上下に起き、1番上にはクレマ、そのすぐ下に焙煎香がクレマによる蓋をされた状態で留まる構造です。厚手の耐熱ガラスカップに抽出し、カップのなかで描かれるコーヒーのアートもぜひ鑑賞してみてください。
体内に取り込む食の重要性について考える時、自分で選択する飲み物も同様に大切です。それに伴う感情もすべて、時を経て自分の体を創っていってくれるもの。良質の食と時間、丁寧な感情の積み重ねを意識してストレスフリーに! 朝晩にカップ1杯分ほどの気持ちの余裕と、自分を顧みる時間を持ちたいものですね。
[執筆:桜井まどか(心理カウンセラー)]
【参考】
※ 社団法人 全日本コーヒー協会「コーヒー図書館」