アラサー世代の働く女性は、結婚や出産といったライフイベントの前後の悩みや、仕事では今後の成長や方向性に関わる悩みがキャリアの主な課題。しかし40代に入ることになると、その悩みも一気に次のフェーズへ! キャリアの考え方でも「ミドルエイジの危機」と呼ばれるくらい実はしんどい面も。さてそれではどんな危機が待っているのでしょうか?
■ 職業的な達成と挫折
アラフォー世代と言えば、企業組織においては管理職になるかならないか、白黒はっきりしてくる世代です。管理職へのチャレンジ年齢の限界を40歳前後に設けている企業もあります。ある意味、昇進を一つのものさしとしたキャリアについては一つの結果が出る時期。ここで本当に出世を目指すのか、それ以外の価値にキャリアの軸を置くのか考えるポイントがあるでしょう。とはいえ、仕事上での限界を感じて落ち込むにはまだ若いのです。今までの経験を活かして、かつ新しいことにもまだ挑戦する必要があるのがミドルエイジ。気持ち次第でキャリアアップも可能です!
■ 体力の低下と寿命の自覚
40歳は人生の正午とも言われ、ここから人生の後半に入るという見方がキャリアでも一般的です。男性は40代後半あたりから体力低下を嘆く声を耳にしますが、女性はもう少し早めの40歳前後から体力低下を意識する方が多いのではないでしょうか。女性の場合はホルモン活動の低下も容姿のキープに関わる重大事! 寿命についてもなんとなく、あと残りの人生でやっておきたいことってなんだろう…などと考えることも増えまさに人生の後半と感じるようになるのです。
■ ライフイベントではどうなる?
結婚や出産をどうしようか? などと悩んでいたアラサーの頃がかわいらしく思えるくらい、アラフォー以降のライフイベントに関わる課題は変化していきます。結婚していても夫婦関係に見直しが必要になったり、そろそろ老親の介護も浮上してきます。また子どもがいる場合は、早い人では「親」としての役割が減少し、なんだかさみしくなってしまうことも。
以上のように、30代後半から始まる「ミドルエイジの危機」には人生の中盤以降を左右する新たな課題が満載! ライフイベントとキャリアの調整に悩んだ30代を卒業し、本当に一人の女性として、人としてどう生きるのか向き合う世代でもあります。アラフォー女性の皆さん、新たな視点でキャリアをとらえなおしてみてはいかがでしょう!?
[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]