「話を聞いてほしい」。既婚女性が夫への不満として語る、よくあるテーマではないでしょうか。夫が話を聞いてくれない。話しかけても上の空。そんな時、「聞いているの!?」と妻が怒り出すと、「俺だって仕事で疲れているんだ!」とケンカに発展することも。
どうしたら夫は、あなたの話を聞いてくれるようになるのでしょうか? (株)話し方研究所の福田健氏の著書『女性は「話し方」で9割変わる』(※)のなかに、良いヒントがありました。
■ 夫に協力を頼みたい時に
「話を聞いてくれない」とはいえ、単なる雑談の場合は、聞いてくれなくても大きな問題にはならないことも。今回は、聞いてくれなきゃ困ること、例えば「家のメンテナンスや家事」など、夫への頼みごとについて考えたいと思います。
福田氏によれば、協力を引き出すための上手な頼み方として、下記の3つのルールがあるそうです。
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1. 期待を込めて話す
例 「あなたに、お願いしたい」「あなたを頼りにしている」など
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2. 突然ではなく、相手の都合を確かめる
例 「何時なら話してもいい?」「5分くらいで終わるのだけど」など
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3. どうしてほしいかをハッキリ伝える
例 「電球の交換をしてほしい」「マンション組合の会合に、出席してほしい」など
具体的にはこのようになります。
妻「あなたに頼みたいことがあるのだけど、いつなら話を聞いてくれる?」
夫「簡単な話なら今聞くよ。何の件?」
妻「廊下の電球を交換してほしいの。私だと届かなくて。新しい電球はもう買ってあるから、交換だけなら3分もかからないと思う」
これなら、「簡単な話なら今聞く」と決めたのは夫。いつ電球交換の作業をするかも夫が決められます。ですので、夫は自主的に妻を助けてあげたという気持ちになり、妻も無理やり押しつけたかんじにはなりません。
今までは、夫が帰宅して早々に、いきなり「廊下の電球の交換をしてよ」と命令していませんでしたか? もしくは「廊下の電球が切れているのに、どうして気がつかないの?」と責め口調になっていませんでしたか? ちょっとした会話のコツですが、知っていると夫婦間でのコミュニケーションが快適になっていきます。ぜひ今日から使ってみてくださいね!
[執筆:嘉納 夢子(夢診断アドバイザー)]
【参考】
※ 福田健(2008)『女性は「話し方」で9割変わる』 リュウ・ブックス アステ新書, 経済界