働く女性のキャリアカウンセリングでは、“職場の雰囲気の悪さ”から転職を考える内容が多いです。でも、転職先の雰囲気が良いとは限りません。もしかすると、今の職場で上手にコミュニケートする方法を考える方が早いかも…!?
■ コツは相手を嬉しくさせること
『マイナビウーマン』の記事(※1)によれば、「話し上手は聞き上手」という言葉があるくらいに聞く姿勢が大切で、会話を適度に盛り上げ、気持ちよく話を進められる、万能相槌のトップ4は、次のとおり。
- 1位「なるほど!」
- 2位「そうなんですねー」
- 3位「いいですね!」
- 4位「さすがですね」
どれも聞く側が共感や同意を表し、3位、4位の言葉は肯定的な評価も表しています。話す側が嬉しくないわけがなく、どんどん口が滑らかになり、話が先に進むことでしょう。この、相手を嬉しくさせることが万能フレーズのコツだとわかります。
■ 相手を嬉しくさせる上級テク
ところで、筆者が実際に言われて「なるほど!」と膝を打った最強フレーズはこちら。「●●さんにそう言ってもらえると、嬉しいです」。
たとえば髪型や服装、仕事ぶりなどを褒められたとき。謙遜して「そんなことないです~」などと応えがちですが、せっかく褒めてくれた相手の気持ちを台無しにする恐れも。かといって「ありがとうございます」では子どもっぽいし、「恐れ入ります」では硬すぎて距離が縮まらない印象に。相手には褒めてあなたと打ち解けたい気持ちがあるのに、その気持ちにいまひとつ応えきれていません。
そこで前述のフレーズ。相手の名前を入れることにより、“他ならぬあなただから嬉しい感”あるいは、“一目置いている感”が伝わります。言われた側は嬉しさ倍増ですよ!
ちなみに筆者はそのように言われて舞い上がり、トンチンカンに応えてしまいました…冷静になれば、「嬉しいことを言ってくれるじゃないの~」などと返すことが、万能フレーズですね。
…えっ?! しらじらしい?! あなたには、職場の雰囲気が良くないという理由だけで転職活動をしてほしくないのです。転職はポジティブな理由で、それが成功する秘訣ですから。いまいちど考えてみてくださいね。
[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント)]
【参考】
※1. 『マイナビウーマン』2014年8月5日 「万能なフレーズって? 女子に聞いた「職場で使える『ナイスな相槌』10」