夢分析アドバイスを行っている筆者のところに、「身体が傷つく夢を見た」といってご相談に来られた方がいます。その方が見たのは「爪の一部がはがれて、血が出る夢」とのこと。爪がはがれるなんて、現実でも怖いですよね。悪い出来事の予兆なのではと不安になるのも無理はありません。
さて、身体が傷つく夢には、どんなメッセージが込められているのでしょうか?
■ 爪が傷つく夢の意味とは
夢分析において、「爪」は経済状態や健康状態と関わりがあります。現実社会においても、爪に縦線が入ったり割れたりすると不健康だと言われることも。また、美しく手入れされた爪の人は、生活がきちんとしている印象ですよね。
夢の中で「爪が割れる」「爪がはがれる」という体験をした場合は、現実社会において不調や疲労感に直面している可能性があります。何か良くないハプニングが起きても対処できるように、自分自身を労りつつ、外部への警戒を保ってください。
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爪がはがれる
爪は身体に備わった武器という意味もあります。自分の身を守る武器を失い、無力な状態です。現実社会において、あなたに敵意を持っている人に対して、身を守れない無力感を感じているのかもしれません。
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爪が割れる
心身の不調があるときに見る夢のひとつです。経済的な危機、家族関係の危機なども象徴しています。心身の疲労を感じているのではないでしょうか。
■ 手を怪我する夢の意味とは
夢分析における「手」とは、外部と接触する自己、つまり自己表現を意味します。右手と左手で象徴するものが異なり、左はエネルギーを受け取る手、右手は与える手です。
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左手を怪我する
外部からの援助や干渉を、拒んでいる状態です。怪我をするということは、使えない、もしくは使いたくないということ。外部からのサポートを、あなたが心の中で拒絶していることを示します。
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右手を怪我する
自分のエネルギーを外部に与えるばかりで補給できておらず、自分自身が疲労し傷ついているようです。もしかしたら、もっと外部をサポートしなくてはと罪悪感をもっていませんか。でも、自分をすり減らしてまでサポートする必要はないかもしれませんよ。
いかがでしょうか? いずれにせよ、身体が傷つく夢を見た時には、あなたが意識しているよりずっとあなたの心身は疲労を感じています。ゆっくり休養をとり、自分を労わることを忘れないでくださいね。
[執筆:嘉納 夢子(夢診断アドバイザー)]
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