「ダメよ~ダメダメっ」。「新語・流行語大賞」の年間大賞に選ばれた日本エレキテル連合のお笑いコント、何回耳にしたでしょうか。「朱美ちゃんと磯貝さん」に扮した二人の衣装とメイクに度肝を抜かれた人も多いのでは?
スカーフ柄の派手なスーツ、セカンドバッグを小脇に抱える男性という、筆者には懐かしいバブル時代を彷彿とさせる詳細なキャラクター設定。昼でも夜のような、見てはいけないものを見てしまったような印象もありました。
■ 「ダメよ~ダメダメっ」本当の意味
この「ダメよ~ダメダメっ」のフレーズ、人によって印象は様々なのではないでしょうか。周囲の女性にヒアリングをしても、年齢層でも捉え方が違うようなのです。筆者も目と耳が慣れる頃、次のような5つの感情に大別しました。
- 1. 文字通り「ダメ」という否定形の繰り返し (禁止)
- 2. 自分自身に駄目出し (ネガティブ思考)
- 3. ふたりの関係性を声高に第三者にアピール (惚気)
- 4. 男性に媚びて気をもたせている (自己顕示欲)
- 5. 自分の環境から進展を望まず、現状維持したい (言い寄る異性をたしなめる)
上記リストの後半ほど「ダメよ~ダメダメっ」が内包する女性心理は複雑で、男性には解り難い「オンナゴコロ」です。
■ 「褒め」に慣れる
考察結果から「ダメよ~ダメダメっ」は、1と2の禁止・ネガティブが頻度が高い感情で、恋愛の諸々の場面を浮き彫りにしている言葉ということが分かります。筆者のカウンセリングルームにおいても、異性の言動に悩む女性のお悩みとして寄せられるのは、男性が褒めてくれた時にマイナス方向に受けとってしまったり、ネガティブ思考で自分で自分の価値を下げている点についてが目立ちます。照れ隠しの自虐ネタで返したり、自分にダメ出しをしてしまうのも、女性としてもったいない発想です。褒め言葉は素直にありがたくいただきましょう。
日頃何気なく口ずさんでいた「ダメよ~ダメダメっ」。自分の思考パターンや恋愛での癖という点まで浮き彫りにされています。このユニークでちょっと笑いを誘う言葉、今までどう捉えていたかを振り返ってみませんか。最近の思考パターンや、無意識におちいりやすい感情がきっと解ると思いますよ。耳を澄まして、心を開き… ぜひお試しあれ!
[執筆:桜井まどか(美エイジング(R)心理カウンセラー)]
【参考】
※ 『マイナビウーマン』「ダメよ~ダメダメっ!女子が「自分の価値を下げているな」と思った瞬間4選」2015年1月3日