社会人になりたての頃に筆者は、会社の先輩から「靴とカバンはいいものを身につけるように」と言われました。その人物を知ろうと思ったら、その人の靴を見ろとアドバイスを受けた方もいらっしゃるでしょう。それだけ、靴は自然と目に入りますし、他人から見られているということです。今回は、そんな大切な「靴」にまつわる夢の話をご紹介します。
■ 靴は、その人のアイデンティティを表す
夢のなかに登場する「靴」は、その人のアイデンティティを象徴しています。ですから、自信を失ったり、自分が何者なのか分からなくなっている時には、「靴」を失くしたり、「靴」のサイズが合わない夢を見ることがあります。また、靴はあなたを支え、地面に立たせているものであることから、社会的地位を象徴していることも。
靴への違和感、靴の喪失、靴が見つからない等の夢をみたら、自分の社会的な立場や、アイデンティティに不安がある時だと言えます。
■ 靴を失くす夢は、アイデンティティが不安な時に見る
いくつか例をご紹介しましょう。
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靴を盗まれる
自分の社会的地位が、誰かに横取りされる。邪魔されることを恐れているようです。
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靴が汚れている
靴を汚したのは、自分自身かもしれないし、他人や環境かもしれません。ですが、あなたは自分のアイデンティティが大切にされていないと感じています。
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靴を失くす
あなたは、自分の社会的地位が失われたと感じています。仕事を辞めた、ある組織から抜けた、交友関係を終わらせた、など。今まで持っていた所属や関係性を失い、自分のアイデンティティが分からなくなり、不安を感じているようです。
■ あなたらしい「靴」を見つけて
靴がないと不安ですか? そんな時はもしかすると、古い靴、つまり古い社会的地位を手放す時なのかもしれません。あなたらしい、新しい靴を手にいれましょう。現実社会で、次のステージに移る時かもしれません。
キャメロン・ディアスが主演している『イン・ハー・シューズ』という2005年のアメリカ映画をご存知でしょうか? これは、対照的な2人の姉妹が恋や仕事で人生の転機を迎え、奮闘しながら、最後には自分なりの生き方を見つける話です。この映画のキャッチフレーズが、筆者は「靴」というものをまさに象徴していると思うのです。
私たちは何度もすりむいて、自分だけの“靴”をみつける。
あなたらしい「靴」が、見つかるといいですね。変化をうまくキャッチするために、夢からのメッセージを上手に役立ててください。
[執筆:嘉納 夢子(夢診断アドバイザー)]
【参考】
※ 『イン・ハー・シューズ(IN HER SHOES)』2005年、アメリカ
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