普段何気なく使っている「セレブ」という言葉。そこには、お金に対するイメージ・考え方が表れています。本当の意味を知らないでいると間違ったお金観を持った恥ずかしい偽セレブになってしまいます。偽セレブにならないためにどうしたらいいのでしょうか。
■ セレブとは?
セレブの意味を大辞林で引くと、「名士。有名人。 財産家の意で用いることがあるが誤り」と書かれています。さらにウィキペディアを調べると、「おしゃれでゴージャスな一般人をセレブっぽいなどと形容し、~中略~派手な暮らしをする(もしくは裕福そうな生活)という日本独自の用法が広まることとなった~中略~セレブは誤用であり、成金ときちんと言うべきである」と解説されています。
つまり、セレブとは「お金を持っている人」「ぜいたくな暮らしをしている人」ではありません。お金を持っていなくても有名な人はセレブです。
■ 勝手な思い込みを挟んでいる
では、なぜこんな意味になったのでしょうか?
テレビに出てくる有名人は芸能人・スポーツ選手・文化人など、お金を持っているであろう人たちです。ここで人は勝手な思い込みをします。「お金を持っている→お金を使う」。実際、派手なお金遣いの有名人もいますが、お金の使い道は、ぜいたくな浪費だけではありません。
■ 偽セレブにならない解決法はたった1つ
浪費をイメージする人は、自身も浪費願望がありませんか?
浪費をしてしまうのは、
- 1)お金の知識がない
- 2)認められたい
- 3)ストレス解消などの代償行為
などが考えられます。
これらの浪費の原因をなくしていくことが、偽セレブにならない秘訣ですが、それは、たった1つの質問で解消できます。
たった1つの質問とは、「どうして、お金がほしいのか」をしっかり考えることです。
そして、お金の知識がなければぜひファイナンシャルプランナーを活用してほしいですし、認められたい・代償行為は、お金以外の方法で解決できないか考えていただきたいと思います。
言葉の意味をしっかり調べると、自分のお金観が見えてきます。他にもお金周りの言葉を調べてみると面白いかもしれませんね。
[執筆:阿部理恵(ファイナンシャルプランナー&カウンセラー)]
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