子どもが保育園や幼稚園、小学校などの集団に入ると、父母会やPTAなどの役回りがつきものです。この役回りは、新年度が始まると慌ただしく決めることになるため、新年最初の保護者会は重い空気が流れることも。そのため、出席すること自体が嫌になってしまうこともあるようです。
ですが、ワーキングマザーたちこそ、この役回りを引き受けてみてほしいのです。
■ 役回りを引き受けることをお勧めする理由
なぜ役回りを引き受けることをお勧めするかというと、実はメリットが沢山あるからです。
- 新しい人間関係が構築できる
- 保育園や幼稚園、小学校の疑問がわかるようになる
- 先生方と近くなれる
など。
中でも新しい人間関係が構築できるメリットはとても大きいです。新しい環境では、人間関係をつくるのは少々難しいですが、役を引き受ける場合は、人間関係の構築が必要となるため、想定以上に簡単に人との関わりが持てるようになります。
なかでも、ママ友ができるとお互いに助け合うことができるようになります。例えば子どもがインフルエンザや水疱瘡になってしまった時、長期間仕事を休むのは難しいと思われますが、同じ病気になった子のママと交互に子どもを看るようにすれば、会社の休みが半分半分にすることだってできます。
横のつながりができれば、このようなことも可能になるのです。
■ デメリットは?
デメリットは、当然ながら時間が取られること。ただでさえ、働きながらの子育てはいっぱいいっぱい。PTAや父母会などの打ち合わせや作成物など、時間が取られることに抵抗が生じると思います。また、打ち合わせ時間が仕事に影響する時間帯の場合は、仕事を休んだり調整したりという余分な負担がかかります。
ただでさえ、子どもが体調を崩して休んだり、遅刻早退したりして仕事仲間に迷惑をかけてしまうことがあるのに、これ以上、子どもを理由に仕事の調整をするのは難しいし、心苦しいのもよくわかります。これが一番のネックですね。しかし、デメリットはこれくらいなのです。
デメリットというよりも、できない理由は大変だからとか、やる意味を感じられないからなどといったネガティブ要因で、PTAや父母会を引き受けないことの方が多くあるのです。
よくよく考えてみるとデメリットの方が少ないと思いませんか?
また、大変な分、保護者たちをまとめる力が付いたり、いろいろな考え方の人と交わることによる収穫もあると思います。保育園や幼稚園の役回りで、何かできそうなことがあったらぜひ進んでやってみて、世界を広げてください。
[ 執筆:三木育美(保育情報アドバイザー) ]
【参考】
※ 児童福祉法では「保育所」の表記が本来の名称ですが、一般的ではないため、本記事では「保育園」と記載しています。