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自信なし新入社員、どう指導する? 上手な仕事の頼み方
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自信なし新入社員、どう指導する? 上手な仕事の頼み方

あなたのまわりに配属された新人社員。彼らが職場や職務に慣れるまでは当分時間が必要ですが、あなたとしては、いずれ新しい業務にチャレンジしてもらわなければなりません。相手が気持ちよく仕事を引き受けてくれるためにできることを考えてみました。

 

■ 断られることを前提にお願いする

新しい業務にチャレンジすることイコール負荷がかかることと捉えてしまい、なかなか第一歩が踏み出せない自信がないというタイプもいますよね。そんなタイプに、最初から「これ、やってみて」と頼んで萎縮されないためには、依頼する側としては工夫が必要です。

そんなタイプに対してお勧めなのが、断られることを前提にお願いしてみることです。特に最初は、あえて過大な要求にするのです。

例えばこんな感じです。

  • あなた:「Aさん、だいぶ仕事にも慣れてきたみたいだから、この企画書を来週月曜日までにまとめてもらえますか?」
  • Aさん:「えっ、企画書ですか」(私にできるかなあ?)
  • あなた:「あれ?まだ自信ないかしら。では、先日の会議の議事録を簡単にまとめてもらえますか。それをもとに私が企画書を仕上げますね。どうかしら」
  • Aさん:「はい、わかりました」(それならできそうだわ)

 

■ 相手が気持ちよく引き受けることがカギ

これは、ドア・イン・ザ・フェイス技法と呼ばれるもので、本当の依頼は議事録をまとめてもらうことなのですが、あえて難しい課題を最初に依頼しているのです。Aさんは、企画書をまとめるよりも議事録なら出来そうだという心理が働いていますし、そもそもあなたが譲歩してくれたことに対して、お返ししなくてはという気持ちになるのですね。

交渉の場ではよく使われる技法なのですが、自信がない新人社員にあまり心理的負荷を感じることなく仕事を引き受けてもらう場面でも応用できると思います。もちろん、その後あなたの温かい眼差しやフォローが必要なのは言うまでもありません。最初から上手くできないのが当たり前、という気持ちでいることもストレスを貯めないために必要ですね。

[ 執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー)  ]

 

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