春から夏にかけて流行る子供の病気で、特に夏に流行するのが、手足口病、ヘルパンギーナ、プール熱(咽頭結膜熱)です。2015年7月に保健福祉局から発表があり、今年は都内で手足口病が特に流行っているとのこと。それぞれどんな病気なのか、ご紹介します!
■ 手足口病の症状と予防
主に手足や口の中などに水がある発疹がでる、ウイルス性の感染症です。熱はあまり出ず、出ても高くはならないで、数日のうちに治るのですが、まれに様々な合併症になってしまう事もあるため、子どもの様子をしっかりと見る必要があります。
感染しないためには、手をしっかり洗う事が重要になるため、周りで罹ってしまった子がいた場合は、特にしっかりと手洗いをする必要があります。また、便から感染することがあるため、おむつ交換や排便の手伝いをした場合などは、十分な手洗いが必要になります。
■ ヘルパンギーナの症状と予防
高熱とのどの痛みや口の中に水疱の発疹できてしまうウイルス性の感染症です。夏風邪の代表的なもので、一般的な夏風邪はほとんどがヘルパンギーナです。
感染しないためには、やはり手洗いが重要。ウイルス性のため、おむつ交換や排便の手伝いをした場合はしっかり手洗いをする必要があります。また、のどが腫れるため、うがいも予防になります。
■ プール熱(咽頭結膜熱)の症状と予防
高熱、強い喉の痛み、結膜炎などを症状とする急性のウイルス性の感染症です。アデノウイルスが原因なのですが、プールの水を通して流行するため、プール熱と呼ばれています。高熱が出て数日間続き、頭痛・吐き気・腹痛・下痢などの症状が出る事もあり、まるでインフルエンザの様です。場合によっては脱水症状を起こすこともあります。
予防はうがいと手洗い。便にはウイルスが残っているため、排便処理をした後は特に十分な手洗いが必要です。
どの病気も予防には「手洗い」が大切。夏は水が気持ちいい季節ですので、手洗いを習慣付けて気持ちよく病気予防をしてください。
[執筆:三木 育美(保育情報アドバイザー)]
【参考】
※ 東京都 福祉保健局 「報道発表資料」平成27年7月9日