今、企業では女性活躍推進の動きが活発になりつつあり、筆者も女性管理職を育成する研修が増えています。しかし、いきなり管理職に、といってもある日突然生まれ変わるように意識やスキルが身に就くものではありません。普段から少しずつ、考え方や行動を変えていく必要があります。そこで、今回は現時点であなたに管理職的思考の素質があるか、チェックしていただきたいと思います!
■ 人に対する影響力はある?
あなたの話は周囲の人に影響力を持っていますか? ○○さんが言うなら、やってみようか、○○さんがオススメならいいことかもしれない、というふうに普段から一目おかれる存在になっているとしたら管理職の素質大です。例えば以下のようなことに、あなたは当てはまりますか?
- 人に対する影響力を磨くことを心掛けている:人に考えを押し付けるのではなく、率直に自分の考えを述べ、受け入れられるキャラクター作りは大切!
- 人をコントロールすることが必ずしも悪いことではないと思う:意図を持って人に接しいたり、いい意味で自分の思う方向に導くことは悪いことではありません。
- 自分が得た知識は他の人にも共有する:新しい話題、有益な情報はもったいぶらずオープンに!
このような心掛けが無意識に実践できれいれば、自然と周囲の人は何か困ったことが起きた時にあなたに相談するでしょう。それは管理職にとってベースとなる信頼感となります。
■ 発想の転換も大事!
真面目で、与えられた仕事が期待通りにできることは、担当者としては非常に重要なことですが、管理職に向けて一皮むけるためには考え方を少し転換する必要も。あなたはこんな発想は持っていますか?
- 奇想天外な考え方と、論理的な考え方の両方を用いる:きちんと真面目に仕事の完成に向け組み立てる思考を持つ一方、制約を取り払ってミラクルは発想を持つことも大事。
- 物事をじっくり考えるだけの必要な時間をかける:無理だと思われる状況や課題に対しても、ますが一度自分の頭で時間をかけて考える習慣を持つことは大切。
- 計画は正式な手順にのっとって立てられるべきだ:実はこれはNGパターン。担当者としてこれを守るのは大事なことですが、そもそもそのやり方が本当に効率的なのか、古いやり方になってしまっていないか、など、時には計画ややり方そのものを見直す視点も重要。
いかがでしょうか? もちろんこうした発想は男女限らず必要なものですが、特に女性で仕事ができるタイプの方は、とても真面目でとにかく期待に応えようとする方が多いと筆者は感じているため、特に女性管理職育成の研修では重点的に上記のようなことをお伝えしています。管理職になるということは、自分がきちんと仕事をすることではなく、いかに人に動いてもらえるかが肝になります。普段から発想を変えていきましょう!
[執筆:藤崎 葉子(キャリア アドバイザー)]
※写真:Rob Marmion / 123RF.COM、本文とは関係ありません