筆者が心の健康のために日常生活に取り入れているものに、アロマテラピーがあります。実は、アロマテラピーアドバイザーの資格も持っており、一時集中的に勉強したこともあります。カウンセラーとして自らの心の健康に今まで以上に管理が求められる中、またクライエントの方にもお勧めしているのがアロマテラピーの活用です。
そんな中、公益社団法人 日本アロマ環境協会の機関誌『AEAJ No,76 Summer2015』の中に、「アロマテラピーとメンタルヘルス」という記事があり、アロマテラピーが心の健康に及ぼす3つの作用が紹介されていました。
■ 嗅ぐ、塗る、作る、でアロマが大活躍
記事によると、アロマテラピーが心の健康に与える影響は、嗅ぐ、塗る、作る、の3つだそうです。
「嗅ぐ」は香りによるリラックスですね。「塗る」は自分あるいは施術者からトリートメントを受けることです。不安や孤独感の軽減につながる、と記事では解説されています。「作る」は、化粧品やスプレーなどを作ってみること。筆者も以前、練り香水を作ってみましたが、作る過程で無心になり、作った後は満足感を感じ、さらに実生活で香水として使うことで3倍楽しむことができました。
■ 日常生活に上手に取り入れる工夫を
あなたが日常に取り入れるとしたら、「嗅ぐ」が最も気軽にできるのではないでしょうか。自分の好みの香りを嗅ぐ、リフレッシュしたい時やリラックスしたい時など場面に応じて香りを選んでみる、ハーブティーなどで香りとお味を楽しむなど、いろいろできそうですね。ローズマリー、オレガノ、タイム、バジルなどのハーブを自分で育て料理に使ってみるのもお薦めです。癒されるだけではなく、美味しくいただくまで、様々に活用ができるのです。
寝る前には、ティッシュペーパーにほんの少しオイルを垂らして嗅いでみましょう。寝る前は、好きな香りに包まれて、ゆっくり深呼吸してみましょう。まずはゆっくり吐くことから。吐く息を感じながら、肩の力も抜いていきましょう。その日、辛いことがあったのなら、その辛さを吐く息と一緒に身体から吐き出すイメージでやってみましょう。
[執筆:高橋 雅美(心理カウンセラー)]
【参考】
※ 公益社団法人 日本アロマ環境協会 機関誌『AEAJ No,76 Summer2015』, p31より
※写真: mahi taku / PIXTA