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学童保育の待機児童、2015年12月の最新事情を解説
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学童保育の待機児童、2015年12月の最新事情を解説

学童保育の待機児童数が、過去最多の1万6,941人になったとの発表が2015年12月18日に厚生労働省からありました。同時に行われた発表では、今年5月時点で前年に比べて524か所増え、過去最多となったとのこと。施設が増えているにも関わらず、待機児童が増えていることは、保育園の待機児童とも共通しているようですが、学童保育の場合はそれだけではないようです。

 

■ 学童保育とは?

学童保育とは、主に日中保護者がいない共働きやひとり親の家庭の小学生たちが、放課後や長期の休みに預かってもらえる施設です。厚生労働省では「放課後児童クラブ」という名称を用いています。各自治体によって呼び名は様々ありますが、通称「学童」と呼ばれています。

自治体だけでなく民間の施設もあり、自治体の場合の月額利用料金は5,000円~1万円位のところが多く、民間施設の場合の月額利用料金は2万5千円位から5万円位、オプションが付いているものではもっと高額な場合もあります。また、対象児童は小学校1年生~6年生までとなっています。

 

■ 学童保育の待機児童数が増えてしまった理由は?

学童の待機児童が増えてしまった原因として、以下が挙げられるでしょう。

・働く女性が増えた
・2015年4月より運営基準が明確になった、利用児童の対象年生の拡大があった

 

働く女性が増えたことは保育園の待機児童にも通じるものがあり、働く女性が増えたために放課後の子どもの居場所確保が必要となりました。

また、2015年4月からは運営の基準が明確になったのですが、通える学年が広がったことも理由のひとつです。それまでは小学校3年生までが中心となっていましたが、全学年が対象となったため、6年生も対象となりました。従来は小学校4年生になり学童に通えなくなる事を「小4の壁」と言っていましたが、今は学童に通えるようになるため、小4の壁が低くなったようですが、待機児童は増えている現実があります。

 

学童における待機児童は、保育園の待機児童に比べて歴史が浅いかというと、実際はそんなことはありません。学童の待機児童と保育園の待機児童。今後も自治体の取り組みをご紹介していきたいと思います。

[執筆:三木 育美(保育情報アドバイザー)]

 

【参考】
※ 『産経ニュース』「学童保育の待機児童、最多の1万6941人 厚労省「6年生まで対象拡大など影響」」2015年12月18日
※ 児童福祉法では「保育所」の表記が本来の名称ですが、一般的ではないため、本記事では「保育園」と記載しています。
※写真:hanapon1002 / PIXTA、本文とは関係ありません

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