鰻を食べる習慣のある「土用の丑の日」でおなじみ「土用」。夏のイメージが強い方も多いと思いますが、実は夏だけでなく年4回あることをご存知でしょうか。四立と呼ばれる、立夏・立秋・立冬・立春の直前約18日間ずつが「土用」と呼ばれており、5月上旬の今は春の土用期間中です(2016年は4/16~5/4)。
そしてこの春の土用期間中には、体調を崩しやすかったり、風邪をこじらせてしまいやすいので要注意。今回は、特に春の土用期間に注意したい「喉風邪」の予防と対処法について取り上げます。
■ 不調になりやすい「土用」
「なんだか最近、喉が痛くて」「熱はないんだけど、鼻と喉の調子がいまいちだなあ」という方が、筆者の周りにも多くみられるこの季節。いわゆる季節の変わり目でもあるこの土用時期は、身体に溜まっていたものが出やすく、不調になりやすいのです。特に春の土用時期は、喉の風邪に要注意なんです。さらに新生活による緊張が強くかかっていたり疲労回復が不十分の場合、風邪の治りが悪くなることも。
■ 喉風邪対処法は
ちょっと喉がイガイガするなあ、と思っていたら、次の日には声が出なくなってしまった…大事なプレゼンを控えているのに…なんてことがないように、少しでも喉が本調子でないと感じるようでしたら、以下のポイントをチェックしてみましょう。
1. 湿度
部屋の湿度が50~60%に保つことが、喉にとっては負担が少なくなります。加湿器で室内の湿度の調整をこまめに行いましょう。もし加湿器がない環境の場合、風呂桶の水を抜かずに置くだけでも、部屋の乾燥をおさえることができますよ。
2. 濡れマスクをつけて寝る
喉が痛くなるのは、ウイルスなどが入り込んだ結果、喉に炎症が出てしまっているから。ウイルスは乾燥したところが大好きですので、極力喉の乾燥を防ぐ工夫をすることが大切なのです。そこで「睡眠時の濡れマスク」をおすすめします。
マスクをつけて寝ることにより、喉が自分の息で保湿されます。ドラッグストアなどで就寝用の濡れマスクも売られており、意外に寝苦しくもありません。筆者もセミナーの前夜などに使うことがあります。無意識に口を開けたまま寝てしまうことが多いという方にもおすすめです。
■ 喉風邪をひきづらくするためには
喉の調子とストレスは、大きく関連しています。ストレスを強く感じることで自律神経のバランスが崩れ、身体が緊張状態になります。この状態が続くことで、喉に影響が出やすくなるのです。
普段からストレスをためすぎない規則正しい生活(睡眠・食事・運動)を心がけ、喉への負担を減らせるようにしていきましょう。
[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー)]
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません