世の中には、いろいろな夫婦がいて、それぞれの場所でさまざまな暮らしをしています。夫婦といっても赤の他人同士。価値観や性格が違うのですから、ひとつ屋根の下でずっと一緒に暮らしていると、違和感があったり、ぶつかることもありますよね。
■ 自分は、この世の中でいちばん不幸な人!?
・夫とちゃんと話し合いができない。
・義理の母親がキライ。
・妻が片付けをしなくて家が汚い。
・夫がいつも服を脱ぎっぱなしでだらしない。
・言葉づかいが悪い。
(先日は、夫のオナラが嫌だという不満の声もありました)
夫婦問題に特化したカウンセリングの現場では、たくさんの不満が寄せられています。不満がエスカレートして、「別れる別れない」にまで話が進展してしまうケースも。
自分が、不幸のど真ん中にいて、八方塞がりのような気持ちになりますよね。生きていると、悩みや迷いはつきものですが、ときどき、自分はいったいどこに執着しているのか、俯瞰で眺めてみてください。(ずっと上の方から、客観的に自分を見下ろしてみるイメージです)
■ つらい状況を生んでいるのは自分自身かも?
すると、案外、小さなことで悩んでいることに気づいたりします。
・子宝に恵まれず、精神的にも経済的にも追い詰められている人。
・夫の会社が倒産し、仕事を失った人。
・不治の病で病院生活を送っている人。
・ギャンブル症、DVの夫から逃げたい人。
自分よりさらに辛い状況の人もいます。人はつい、マイナス面を数えてしまう傾向にありますが、恵まれていること、感謝すべきことがたくさんあるはずです。
不妊症で苦しんでいる人にとっては、子どもに恵まれているあなたは、それだけで幸せなはずです。病気がちで臥せっている人にとっては、健康な身体に恵まれているあなたは、それだけで幸せなはずです。
不幸なところに目を向けて、つらい状況を生んでいるのは自分自身かもしれませんよ。
■ 今と自分にフォーカスすると見えるものが違ってくる
大切なのは、「不幸」の数を数えるのではなく、「今と自分」にフォーカスすること。相手の言動に一喜一憂するよりも、自分がワクワクすること、自分が楽しいことに目を向けてみてください。視界が変わると、見なくていいものは見えなくなっていきます。
ぜひあなたも「客観的・俯瞰的」な視点を意識して、「幸せ切符」を手に入れてくださいね!
[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)]