人間関係が苦手で、特に初めての人と上手く打ち解けられない、と悩んでいる人もよくいます。苦手感から色々な場に積極的に参加しなくなってしまうのは残念ですよね。今回は、初対面の場でどんなことをしていけばラクに会話が進むか、ちょっとしたコツについてお伝えします。
■ 着いたらすぐに挨拶を
まず「話すきっかけがつかめない」という悩みの場合は、初めての人と会う場に行ったら、自分から「おはようございます」「よろしくお願いします」などと声を出してすぐに挨拶してしまうことをお勧めします。
話し始めるのが苦手な人は、つい携帯を見るなど自分の時間に没頭してしまいがちですが、会合などの場に着いたら、すぐ隣にいる人に挨拶してみてください。それも、会釈だけではなく、声を出して言っておきましょう。そうすると、次の言葉が発しやすくなります。
■ 決まり文句でよいので話しかける
次にお勧めの方法は、いつも同じ質問でいいので話しかけることです。「こちらは初めてですか?」とか「いつもいらっしゃっているのですか?」とか。
会話が苦手な人によくあるのは、「何を話したらよいかわからない」という悩み。ですが、初対面におけるちょっとしたきっかけは大きく悩む必要はなく、まず「話を自分から振ってみる」ことが肝心です。黙っていないでまず聞いてみる、ということを実行してみてください。
■ 自分のことを二言三言プラスする
そして質問したことに相手から「はい、そうなんです。初めてです」など返事が返ってきたら、必ず「私もなんですよ。こういう場所にあまり慣れていないので緊張しています。よろしくお願いします」と2文章以上の言葉を返すようにしましょう。
話すのが苦手な人によくあるパターンは、ここでほとんど言葉を返さない、せっかく相手が返事をしてくれたのに「そうですか」など、一言で終わってしまうことです。会話とは相手とのキャッチボールなので、すごく短い速い球を地面に投げつけるようにすると、そこでやりとりは終わってしまいます。相手が受け取りやすいように、少なくとも二言三言を伝えるようにすると、スムーズになります。
■自分の返事や意見にプラス質問をする
ここまででも充分相手との初めての関係は築きやすくなりましたが、更に会話を続けたい人は「自分の意見プラス質問」を心がけてみてください。「今日は、どちらからいらっしゃったんですか?」などはどんな場面でも聞きやすい質問ですね。
いかがでしたか? 今回は詳細に分解してお伝えしましたが、こういった会話は、最初はトレーニングのようなものなのです。ぜひ相手と会話を進めてみよう、という気持ちを持って試してみてはいかがでしょうか。
[執筆:渡部 幸(コーチ/キャリアコンサルタント)]
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