夢の中で、肉食動物に狙われたり、かわいいはずの犬に襲われそうになったことはありませんか? 目が覚めたときに「怖かった…」という印象が残りがちなこれら夢にも、もちろん意味があります。英国の心理学者イアン・ウォレスの『100の夢辞典』(※)を参考に、夢の解釈をご紹介しましょう。
■ ライオンに襲われる夢は、才能への恐れ!
イアン・ウォレスによれば、ライオンや虎など夢に登場する肉食動物は、あなたの本能的な衝動を象徴しています。
・ライオン:
才能の象徴。ライオンに襲われる夢は、自分の才能に自信を持てていない状態を示しています。
・虎:
強い独立心の象徴。個性を主張をしたいけれど、周囲の反応を心配していませんか?
・黒豹:
無意識がもつ隠れたパワーの象徴。豹に尾行されている夢なら、自分の潜在的な世休をコントロールできないと感じているのかも。
■ 犬に襲われる夢は、愛情への不安!
イアン・ウォレスによれば、夢に登場する犬は、愛すべき仲間としての役割をあなたが果たしていることを象徴しています。まさに、犬が人間にとっての愛すべき仲間であるように。
・犬に襲われる:
パートナーに無条件の愛を注いでいるけれど、相手から同じような愛情が返されないことに不安や苛立ちを感じ、時に攻撃的になったりしていませんか?
イヌ科の他の動物も見てみましょう。
・キツネに襲われる:
狡猾な方法で、相手に操られているのではないかと不安になっているようです。
これらはあくまで、夢に登場する「動物」「襲われる」という要素だけにフォーカスを当てたひとつの解釈です。例えば、夢に虎が登場しても、虎の背中に乗って世界を旅する夢だったら? それはもしかすると、自分の独立心の力を借りて、新しい世界に踏み出す準備ができつつあることを意味しているかもしれません。朝起きて覚えている夢があったら、ご自身でも想像を膨らませてみてくださいね。現在と未来へのヒントが見つかるかもしれません。
[執筆:嘉納 夢子(夢診断アドバイザー)]
【参考】
※ イアン・ウォレス(2012)『100の夢事典』ダイヤモンド社