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転職の失望を希望に変えるヒント! 映画監督の哲学に学ぶ
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転職の失望を希望に変えるヒント! 映画監督の哲学に学ぶ

4月は新たな変化が多いためか、5月のキャリア相談には、「転職先が自分に合わない」という内容が多いです。状況を詳しくお聞かせいただくのですが、話す方にとってはシンドイことですね。だって、わざわざ嫌なことを思い出すものの、新入りの自分がそう易々と職場で何かを変えられるわけもなく、かといってすぐに転職先が決まるとも限らない。

今のわたしに何が出来るの?! と感じた時に知りたい、希望を見出す秘訣。その秘訣をお持ちの方がいらっしゃいました。それは、『時をかける少女』などを監督した大林宣彦氏。大林氏の記事(※)を参考に、転職先での息苦しさを希望に変えるヒントを見てみましょう。

 

■ おいしいと感じれば

大林氏は戦前生まれ。当時の校長先生が生徒に問いかけた言葉が、人生の指針になったとか。その問いかけとは、「豆をおいしい方から食べるか、まずい方から食べるか?」。当時は米など手に入らず豆やイモが主食で、誰もが飽き飽きしつつ、でも食べねば生きていけない時代です。

私たちも子どもの頃、聞きあったものですね。「好きなものから食べるか、嫌いなものから食べるか?」あなたは、どちらですか?

さて。子どもの多くが「まずい方から」と答えたそうですが、先生の答えは、「僕は違うと思う。まずい方から食べると最後の一粒までまずい、おいしい方から食べると最後の一粒までおいしい」だったそう。この返答から、大林氏なりの哲学が生まれたのだとか。それは、次の3つ。

  • 今できる最善の選択をしていく
  • 減点ではなく加点
  • 絶望より希望

 

■ 転職を成功させる秘訣は、減点より加点法

キャリアカウンセリングをしていて感じるのは、転職して後悔する人も少なくないこと。後悔しないためには、事前の情報収集はもちろんのこと、面接時に感じた自分の判断も信じること。よし!と思って、入社を決めたはずですから。

そして、入社をゴールとするのではなく、入社後もイキイキと活躍していくことをゴールにするならば…の視点で考えてみました。大林氏の哲学を参考に、「新しい職場の人々や、仕事の進め方などを、減点ではなく加点法で見る」ことをお勧めします。

誰でも、慣れ親しんだ環境に愛着があるもの。だからこそ、新しい環境に辛口になりがちです。しかし、敢えて加点法を、プラスの視点を意識することが、転職先での息苦しさや失敗した?! 感から抜け出す秘訣。これからきっと、状況が好転します。 あなたの新しいお仕事生活を応援しています!

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント)]

 

【参考 】
※『日本経済新聞』「今を大事に 豆の教え」2015年4月25日
※写真:(c) Sergey Nivens / 123RF.COM、本文とは関係ありません

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