幼稚園や小学生以上の子ども達は、ついに夏休みに突入しました。通勤電車がいつもよりも空いていたり、日中に子どもの姿を見かけたり、朝の通勤電車で親子連れを見かけたり。夏休みを実感している方もいらっしゃるのではないでしょうか。この時期における親子での行動を見て、働くママは、子どもに対して後ろめたさを感じてしまうことがあるようです。
■ 後ろめたくなるのは、どんな時?
子どもにとって保育園時代は長期の夏休みがなく、親の休みの時に一緒に休んで旅行に行ったり、遊んだりしていました。しかし、子どもは小学校に入ると長期の夏休みが発生し、親が働いていない家庭との違いを感じるようになります。そうすると、「○○ちゃんのお家はお母さんがいて、夏休みもずっとお家にいたり、お母さんとお出掛けしてていいなぁ~。何でうちは違うの?」と言うことがあります。それを聞くと親として心が痛くなり、後ろめたさをとても感じてしまいます。また、このようなことが続くと、心が折れそうになることも……。
■ 親子で仲良くお出掛けしているのを見た時も
通勤途中や休憩時間など、思わぬところで親子が仲良くお出掛けしているのを見てしまった時に、心が痛くなることがあります。いつもは感じることはないのですが、ふとした時に姿が目に入ってしまうと、子どもに寂しい思いをさせているのではないか? と後ろめたさが出てしまいます。また、フェイスブックなどのSNSに「子どもと○○しました!」とか、「子どもと××に行きました!」などとアップされているのを見た時も、「うちはどこにも連れていってあげてない」「体験させてあげてない」と心苦しくなってしまうこともあるようです。
■ 子どもと話をしてみましょう
お友達の羨ましい話をしている時、子どもは本気でそう思って話をしていても、その本質は「お母さんに相手にしてほしい」というところにあると思います。
まずは子どもと話をしてみましょう。なぜ仕事をしているのかを話せば、子どもは意外とわかってくれます。そして、親である自分がどんな仕事をしているのかを話してみてもいいかもしれません。また、子どものために、1日だけ仕事を休むことも一つの方法です。子どもも納得できることもありますし、何より、親として何もしてあげてないという後ろめたさが多少は消えますね。
働きながらの子育ては、いたるところで躓きそうになってしまうことがありますが、それは一過性です。上手に乗り切って下さいね。
[執筆:三木 育美(保育情報アドバイザー)]