リクルート社のアンケート(※1)によれば、働く女性(20~34歳)に人気のおけいこランキング1位は「英語」。数年間不動の1位で、仕事に活かすことを目的として学ぶ人が増えています。英語力を磨いて転職したいあなたに、スキルを活かすコツをお届けします。
■ 英語を活かして転職するなら?
語学学校の運営スタッフ・事務(海外営業や貿易関連)・旅行宿泊スタッフ。これらは英語を活かせる職種として、キャリア相談に来られる女性が思い浮かべる仕事のトップ3。私も同感です。事務系ならば、人材派遣や人材紹介を活用すると、非公開求人に出会うチャンスが増えますよ。
他には、輸出入に関わる営業、製品のサプライチェーン、SE、サポートデスク、外国人の多そうな都心のクリニック、不動産、販売、接客……。
ところで、これらの仕事は英語ができなければ就けない特殊なものでしょうか? そうではありませんね。まず日本語で仕事ができて、さらに英語ができるとベターというもの。ですから、英語を活かして転職する前に、希望職種に近い仕事内容を日本語の環境でしっかりできるようになっておくことをおススメします。
■ まず日本語を習え?!
かつての同僚が「まず日本語を習え! (日本の)取引先に恥ずかしいぞ!」と、上司に言われていたことを思い出します。英語を使う仕事=相手が外国人だけとは限りませんから、ビジネスレベルの日本語を意識し、新聞を読むこともおススメ。あなたが職場で目にする様々なビジネス文書の文言や様式を、覚えておくとよいでしょう。
ちなみにその上司のオススメ本は、大野晋著の『日本語練習帳』(※2)でした。
■ 語学力以外に必要なことは?
「交渉」なんて私のしたい仕事じゃないもん……と思われそうですが、英語を使う職場に転職するためのマインドセットを、2013年3月5日付けの日経新聞(※3)からご紹介します。
記事によれば、グローバルに活躍するための「交渉術」には、まず自信を持って発言する姿勢が大事。さらに、相手の文化特性を知りつつ柔軟に対応すること、ロジカルに話せることが大切なのだとか。
友人や恋人、家族と意見が割れたときなどの身近な場面で、日本語で自分の考えを伝えることも、転職の準備として加えてみませんか!
【参考】
※1)株式会社リクルート「ケイコとマナブ2011年度 人気おケイコランキング」2012年2月27日発表(PDF)
※2)大野晋 (1999)『日本語練習帳』 岩波新書
※3)日本経済新聞2013年3月5日(朝刊)33面
【この筆者の他の記事】
※「タコツボ? のっぺらぼう? 「仕事習慣病」の打開策3つ」
※「ワーキングマザーの現状! 快適に働くポイント【前編】」