今では、なくてはならない存在となったSNS。FaceBook、LINE、Twitter、Instagram……。スマートフォンの普及によって、今ではほとんどの人が利用しているのではないでしょうか。そんなSNSに関することが、夫婦間でもトラブルになっています。
■ ネットへの書き込みが夫にバレていた
夫婦問題を扱う筆者のところにも、以下のような相談が寄せられます。
「夫への愚痴と文句ばかり書いていた私のブログが、夫にバレてしまいました」
「裏アカウントをとって別名で書いていたのに、夫と共通の知人が告げ口したみたいなんです」
子どものことや地元情報などを書き、さらに写真をアップしたことで、特定されてしまうケースがあるのです。匿名だからと油断して書いても、公開設定でアップすれば、どこの誰が見ているかわかりません。一度ネット上に書いた活字は、証拠として残るので要注意です。
■ SNSは誰もが読める公開日記
最初は警戒していても、慣れてくると気持ちが緩んでしまうのか、「大勢の人の目に触れる」という意識が薄れてしまうのがSNSの怖いところです。
皆さんご存知のように、SNSの誹謗中傷が取りざたされ、社会問題になっています。
自分の悪口が書かれた文章を本人が読んだら、深く傷つきますよね。もし、自分がされたらどうでしょう。信じていた配偶者やパートナーに、陰でそのようなことをされたら悲しくて寂しいはず。「自分がされて嫌なことはしないこと」です。
SNSが原因で離婚に発展することもあるのです。友人とも気まずい関係になりますよね。
■「幸せ」になりたいなら、自分の行動に責任を
愚痴や不満を持つことは悪いことではありません。ただ、それをどのように解消したらいいのか、その術を知っておくのがポイントです。
「本人に面と向かって直接言えない」→だから「サイトに書き込む」
これは、本当の解決策にはなりません。愚痴や不満があるとしたら、それが相手に伝わらなければ、状況は何も変わらないからです。
家族のプライベートな写真や出来事を、SNSに投稿することに抵抗を持つ人もいますので、SNSについては夫婦間で同意を得て行ってくださいね。
「言いたいことを相手に伝える方法がわからない」という方は、カウンセラーと一緒に解決策を考えてみませんか。
[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー)]
※写真:PIXTA、本文とは関係ありません