出産後も仕事は続けたいけれど、実家は遠く親には頼れない。子供の病気の時や急な残業時に、親のサポートがないと仕事を続けるのは難しいわよね…。そんな不安を持つ女性も少なくありません。そこで今回は、親に頼らずに子育てしながら働き続けるワザをご紹介します。
■ 親戚からサポーターを見つける
義理の親はどうでしょうか? 短時間だったら、週に1日くらいはいいわよと快諾してくれる例もあります。また、兄弟姉妹に子供の送り迎えを頼んでいたケースもあります。また、冬の風邪の時期や期末の繁忙期には、遠方に住む親に1週間ほど自宅にきてもらう話もあります。頼まれた相手にとっても小さな子供を世話した経験は貴重な思い出となります。お願いできそうな方には、思い切ってお願いしてみましょう。
■ 地域でサポーターを見つける
自治体が主催する「ファミリーサポート」という制度があります(※1)。預ける側と預かる側が登録をしておいて、アドバイザーから紹介してもらうしくみです。「保育園の送迎」「病気回復時の保育」等を依頼できます。シルバー人材センター(※2)でも、「子供の送迎」や「家事」を受けてくれる場合があります。また、朝早い仕事の時などに、ママ友達同士で預け合っているというケースも。子供が大きくなるまで見守ってくれる地域のサポーターは、心強い存在でもあります。
■ 外部サービスを使いこなす
ベビーシッターを使うのも、ひとつの方方です(※3)。今は病気の時にも預かってくれるベビーシッター会社もあります。本当に困った時に利用し、子供との相性が良いシッターさんを指名するようにするとお互いに安心です。
■ 「頼る力」は仕事にも大きな効果
実家に頼れないワーキングマザーは、親代わりの「頼れる人」をつくることで仕事と育児の両立を図っています。頼るためには、どんな人を選ぶかの責任感、関係構築力、何を依頼するかを説明する能力、状況のコントロール力も必要です。実は、これらの力はビジネスパーソンにとっては、仕事上でも必要不可欠となる能力。そう、仕事にも役立つ新しい能力を開発しているのです!
まずは、頼れる人候補を今から見つけておきましょう。関係構築はもう始まっているのです。
[執筆:島谷 美奈子(キャリアコンサルタント) ]
【参考】
※1. 一般財団法人女性労働協会 ファミリーサポートセンター
※2. 公益社団法人 全国シルバー人材センター事業協会
※3. 公益社団法人 全国保育サービス協会