仕事や育児で忙しくてもなぜいつも幸せそうな人、身近にいませんか? そんな人はストレスはたまらないのでしょうか?
私たちの脳には気持ちを切り替えストレスを緩和ための機能がちゃんと備わっています。 それをつかさどるのが脳の中で分泌される「セロトニン」という物質。今日はそのセロトニンに注目して幸せ体質をどうやって作るのかお伝えします!
■ あなたはセロトニン不足?
もしあなたが以下の項目にあてはまったらセロトニンが不足しています。
- イライラして、つい人や物にあたってしまう
- 夜はなかなか寝付けず、朝起きても疲れが取れていない
- つい甘いものを食べすぎたり、衝動買いをしてしまう
- 実年齢より上に見られる
- 集中力がなく仕事・勉強が手につかない
いかがでしょうか?脳の専門書(※1)によれば、これらはセロトニンが不足することで他の神経物質が出過ぎたり、自律神経の働きが弱まることで起こるそうです。セロトニンは、脳内のバランスを整え、心身を安定させる働きがあるのです。
■1日5分のトレーニングでセロトニンを増やす!
医学博士でセロトニン道場(「セロトニンDojo」※2)を開設されている有田教授によれば、以下の方法を毎日、最初は5分から実践することで セロトニンを出せる脳に変化させることができるといいます。
1.太陽光を浴びる
日中、外に出る機会が少ないと意外に太陽光を浴びていないもの。朝方の生活に切り替え朝日をしっかり浴びるのが健康の秘訣。
2.リズム運動をする
一定のリズムで脳に刺激を与えるウォーキングやサイクリングなどの運動が効果的。
3.グルーミングをする
グルーミングとは、日常生活の中でスキンシップ。母親が赤ちゃんを抱っこする、恋人同士が手をつなぐのももちろんOK。
できることから生活に取り入れ、セロトニンをたくさん出しましょう!
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究極の癒し=セロトニン+睡眠+涙
幸せ体質を作るために、セロトニンだけじゃないストレス解消装置として、他にも「睡眠」と「涙」という手段があります。「睡眠」は、体の疲れを取るのはもちろん、眠ることで外部からの情報を遮断し、ストレス刺激による脳の活性を抑えています。睡眠がどんな動物もとる行動ですが、もう一つの「涙」は人間だけに備わった機能。動物も涙を流しますが、目にゴミが入った時など感情が伴わないものです。感情から出る涙には癒しの自律神経である「副交感神経」へのスイッチ切り替えを行い、たまっていたストレスを一気に流す効果があるそうです。
ストレスと上手に付き合い、幸せを感じるためには、お金や物欲や主体となるような幸せではなく、愛や安らぎに満ちた健康的な日常生活を送るよう見なおすことが一番の近道かもしれませんね。
[執筆:藤崎 葉子 (キャリア アドバイザー)]
【参考】