乳児は頻繁に熱を出すもの。しかし、熱があっても意外と元気なことも多く、「せっかく仕事を休んだのに…」と思ってしまうことも。そんな時、とても簡単な方法で、発熱か単なる体温調整の問題かを確かめることができるのです。
■ 簡単な方法とは?
ズバリ、口の中の匂いを嗅ぐこと!
え? そんな簡単な方法で分かるの? と疑いたくなると思いますが、発熱をしている時は、体の芯に熱があり、内臓にも熱がこもってしまっているため、なんとも言えない匂いがします。熱があっても口の匂いが普段と変わらない場合は、単に体温調整がうまくいっていないと考えられます。子どもの体温が38度位あるけど、ぐずってないし、意外と元気な時ってありますよね。そんな時は、少し涼しいお部屋で涼んで体を冷やしてあげれば、仕事を休まなくても済むかもしれません。
■ 他にはどんな方法がある?
他には、普段から子どもをよく見ること。この一言につきます。
子どもの顔や皮膚など、しっかりと見てあげていれば、ちょっとした変化に気づいてあげることができます。
例えば、蚊に刺されてしまった場合。子どもの体質によって、とびひになりやすい子とそうでない子がいます。ちょっとでも、ぐじゅぐじゅしてしまうようだったら、虫刺されの薬を塗るだけでなく、すぐに対処が必要です。そのまま放置してしまうと、あっという間に全身に広がってしまい、保育所を休まなくてはならないこともあります。
■ 時間をとることが難しい?
仕事をしていると、子どもとの時間は限られてしまい、ゆっくりと子どもの様子を見るのは難しいと考えがちです。ましてや、育児休業明けで仕事も必死な時期に限って、子どもは体調を崩しやすいもの。
しかし、その限られた時間でも中身が濃ければ、いつもと様子が違った時に、すぐに子どもの様子を見極めることができます。
口の中の匂いは、抱っこしてあげた時についでにできますし、皮膚の状態は、お風呂に入った時に手っ取り早く見てあげることができます。
子どもの体調に振り回されてしまうのは、親だったら誰しも経験するものだと割り切るのも一つの方法かもしれません。しかし、毎日数分でいいから、親の五感を使って子どもと接してあげることによって、子どもの体調に振り回されることは減るのではないでしょうか。
ワーキングマザーの方々には、「意外と子育てと仕事の両立って大変ではなかった」と思えるようになって欲しいと思っています。
[執筆:三木育美(保育情報アドバイザー)]