消費税増税10%の決定時期について早くもニュースとなる昨今、家計支出をどう抑えたらよいか、悩んでいるご家庭も多いと思います。支出を抑えるポイントなどについて書くことが多いのですが、向上心ある読者の皆様に向けて今回は、経済・業界ニュース等を活用し、キャリア(収入)アップにつなげるヒントをお届けします。ニュースや数字と聞くと耳をふさぎたくなる! そんな方にもぜひ、最後までお読みいただければと思います。
■ 取引先の業界ニュースをさりげなくトークに加える
日々業務に忙殺されていると、知らずに視点が狭まりがちです。たまにはまっさらな気持ちでニュースを眺めてみて下さい。実にさまざまなモノ・ヒト・コトに溢れていると思いませんか? 記事を読むポイントですが、せっかくの幅広い情報を前に、自社目線で読み進めるのはもったいない。できれば、「取引先の方なら、どんな情報が欲しいか(嬉しいか)?」といった視点でニュースチェックをしてみましょう。
例えば取引先が主催するイベントや競合他社の新商品情報などの記事を拾い上げ、取引先との打合せ時のコミュニケーションに活用してみて下さい。そうすることで取引先からの信頼を深め、新しい有用な情報が入手できるかもしれません。
同様に、まったく関連のない業界の新商品・サービスの記事に注目して読んでみることもおススメ! 異業界では常識であっても自社業界にはまったくないタイプの商品・サービスがあります。例えば企画職の方であれば、そうした情報を新商品のアイデアやコンセプト作りに活かすことで、隠れたニーズに合うものが生まれるかもしれません。片寄りなく世の中のことが分かる報道記事ならではの活用法だと思います。
■ 景気指標や他社動向をプレゼンに織り込むと説得力が増す!
打合せに入る前の雑談として、よく使われる「景気」ですが、自分の感覚だけで受け答えをしていることはありませんか? 世間話でしたらそれでもよいのでしょうが、成果を期待されるビジネスシーンでは一歩進んだ対応が求められます。そんな時あなたならどうしますか?
ファイナンシャルプランナーである筆者からのアドバイスは、景気指標や他社動向、公官庁発表データ等を上手に話の中に織り交ぜること。
例えば、あなたが営業職だったとして、ある企業とアポイントが取れ、自社製品を売り込みに行く場合を考えてみましょう。営業を受ける側から考えてみたら、自社製品の良さばかり話す営業より、相手先企業についてきちんと調査し、さらには競合会社の売上動向までチェックして話に織り交ぜてくる営業の方とぜひ付き合いたい、そう思うのではないでしょうか。
日々更新されるニュース。単なるニュースとして受け流すのではなく、自分事として捉え直すことができれば、あなたならではの独自の視点となります。受け身の情報収集ではなく、仕事へ活かす“攻めの情報収集”を心がけてみて下さい!
[執筆:海老原 政子(ファイナンシャルプランナー)]