いよいよ11月。秋も深まって一段と朝晩の寒暖差も激しくなってきました。今年は夏の猛暑の影響などで秋が短く、突然冬の寒さが到来するとか。12月の平均気温は平年より低いとの予報もあるので、冬に向けて今のうちから冷え対策をしておきましょう。
■ まずは自分の体温を知ろう!
現代女性にとっての深刻なお悩みのひとつ、冷え。一般的な人の体温は、35.6度から37.1度が正常値。ところが、低体温に悩む女性の平均体温は35度台が圧倒的多数だとか。50年前の日本人の平均体温は36.89度だったというので、いかに現代人が冷えているかわかりますね。
慢性的に体が冷えると生理不順や不妊につながりやすくなるので注意が必要です。まずは自分の体温を知ることからはじめてみましょう。ちょっと面倒かもしれませんが、基礎体温を計る習慣をつけることからはじめてみませんか? 生理の周期やホルモンバランス、排卵日などを予測する大切なバロメーターにもなるので、妊娠を希望する方以外も取り入れたいですね。「温活」は理想体温36.5度を目標に体を温める取り組みで、最近よく聞かれるようになりました。
■ 働く女性にオススメの温活方法
○冷えの改善に欠かせない温浴、おすすめの温浴方法
- 40度~41度のやや熱めのお湯で10分程度、全身浴
- 37度の少しぬるめのお湯で20分程度、半身浴
- 42度の熱めのお湯で10分~20分程度、足湯・手湯
入浴はリラックス効果も絶大!入浴後は、体を冷やさないようにすぐに体をバスローブなどで保温するのも忘れずに。
○足の冷えに効果絶大の靴下の重ねばき
- 毒素をよく吸収する絹の5本指靴下を一番先にはき、次に吸収力に優れている木綿の靴下をはく
2枚目以降は普通の靴下で保温してあげましょう。
■ ストレス軽減も忘れずに!
ストレスが大きくなると自律神経のバランスが崩れ血行障害などがおこり、冷え症になりやすくなります。特に長引くストレスは交感神経が働きっ放しになってしまうので血管が収縮して、慢性的な冷え性につながりやすくなります。自律神経のバランスの乱れは女性ホルモンの分泌にも影響しやすいので、生理不順や排卵障害などに注意が必要。ゆったりリラックスする時間をとって心身をいたわってあげるといいですね。
[執筆: 渡辺 さちこ(「妊きゃりプロジェクト」主宰 )]
【参考】
※ 『オズモール』「34度台、35度台が増加中! 低体温による冷えが不調の原因に」(2013年1月10日)
※ 石原結寛『「体を温める」と病気は必ず治るークスリをいっさい使わない最善の内蔵強化法』三笠書房