寝ている時には、誰しもが無防備。それゆえ、その人の本来の姿が出やすいのだそうです。
眠っている時にみる夢には、本人も意識していない願望や欲求が現れるという「夢分析」はユングやフロイトの学説で有名ですよね。さらにアメリカの精神分析医サミエル・ダンケルによれば、眠っている時の姿勢つまり「寝相」にもその人の無意識が反映され、性格や悩みが現れるというのです。
■ 寝相を見れば、性格や心理状態がわかる! 代表例4つ
どんな寝相が、どんな性格や心理状態を表しているのでしょうか? 心理学に詳しい渋谷昌三氏の著書(※)を参考に、代表的な例をいくつかご紹介します。
1.
「王者型」―
仰向けで、手足を広げて寝る
両手両足を自然なかたちで広げ、仰向けに寝る寝相がこれ。見た目どおり、オープンで安定した性格。自信もある。
2.
「安らぎ型」―
仰向けで、胸の上に手を重ねて寝る
何かから体を守ろうとしている状態。不安を感じやすく、悩みをもっている人にみられる。
3.
「胎児型」―
横向きで、丸まって寝る
他人に対する警戒心が強い人に多い。人付き合いで悩みを抱えていることも。
4.
「半胎児型」―
横向きで、膝を少し曲げて寝る
胎児型よりは、手足が自然に伸びた状態。バランスのとれた安定した性格で、協調性もある。ただし人の良さが過ぎると、優柔不断になることも。
■ この寝相になっていたら、要注意!
上記のうち、かなりストレスがたまっていて要注意なのは「安らぎ型」。抱えている悩みや不安が大きくなってくると、突然、緊張の糸が切れてしまう可能性があります。
もしも、一緒に暮らす家族が「安らぎ型」の寝相で眠っていたら、「最近、何かあった?」「困っていることはない?」と優しく声をかけてあげるといいかもしれません。
ただし声をかけるのは、くれぐれも目覚めている時に! 寝ている時に話しかけて無理に起こしたりすると、さらなるストレスを増やすことになりますから……。
一人暮らしの場合には自分の寝相を知るのは難しいかもしれませんが、一緒に暮らす家族やお子さんがいらっしゃる方は、彼らの寝相にも気を配ってみてください。意外な一面が見えてくるかもしれません。
[執筆:嘉納夢子]
【参考】
※ 渋谷昌三(2007)『面白いほどよくわかる! 心理学』アスペクト