AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」を、職場のスタッフで踊り、動画に投稿することが、昨年話題になりましたね。
日本経済新聞の記事(※1)によれば、1990年代から減少傾向にあった企業の親睦行事が、2004年を底に増えています。この伸びを支えているのは、仕事への好影響を期待する経営側だけでなく、参加した社員による好評価なのだとか。
全員が好んでいるはずはありませんが、どのような点で好評なのか気になりませんか?
■ 経営側の期待
前述の記事でも引用された、「社内イベントに関する調査結果」(※2)によれば、経営側が期待する主な効果は以下のとおり。
- 社内コミュニケーションの促進
- 組織の一体感の醸成
- 社員のモチベーション向上
これは、企業を取り巻く環境が大きく変ったことが一因だとか。例えば、同じ社内でもメールでのやりとりが増えて直接顔を合わせる機会が減ったり、合併などにより規模が大きくなったり、雇用形態の異なる社員が増えたりしたこと。
その結果、仲間意識が育ちづらい、組織として力を充分に発揮できていないのでは、などの危機感が経営側に生まれ、その解消にと社内イベントが増加しているそうです。
■ 社員の反応
前述の調査によれば、社内イベントに参加した社員の反応は次のとおり。
- 職場の中でコミュニケーションが増えた (49%)
- 他の部門と仕事がしやすくなった (43%)
- 仕事に対するモチベーションが上がった (35%)
まずは好評のようですが、「一方的に聞くだけで退屈した」(35%)という声もあり、やらされた感が残らない工夫が運営側の課題なのだとか。
ところで、参加する私たちにもできる、やらされた感を持たないコツは…? そのヒントは、社内イベントに参加するメリットを見つけることです。例えば、
・同僚の新たな一面を知る機会になる
・会社が費用負担する場合には、お財布へのダメージも少ないなぁ
など。
徹底的にモトをとるならば、いっそ運営側に立候補して、自分が楽しめるイベントにしてしまうのも手です!
あなたが、充実した社内時間を過ごせますように。
[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント)]
【参考】
※1. 『日本経済新聞』 2014年1月11日 「企業の親睦行事 なぜ復活?」
※2. 株式会社JTBモチベーションズ 「社内イベントに関するモチベーション調査」(2012年11月20日発表)