最近はNHK(BS)で「おとうさんと一緒(「おかあさんと一緒」の兄弟番組)」もはじまり、イクメン(育児を楽しむ男性)も一時的なブームではなく、定着してきたように思います。内閣府の調査によると、会社の環境等でままならないが、7割の男性が育児・家事にもっと関わりたいと思っているとか。こうした傾向をうけて、ベビーカーや抱っこ紐等の育児メーカーも、男性の利用に配慮した商品開発やプロモーションが活発です。いまやイクメンであることがひとつのステイタスのようになり、イクメンでなければ入れない交流の輪があったり、独身女性の憧れの結婚男性像としてもてはやされたりしてきています。

 

■案外シビアな妻の目

一方の妻たちは、そのイクメンブームを案外冷静な目でみていているようです。その理由は、妻が望むようなイクメンではなく、ちょっと困ったイクメンも沢山いるというのです。

例をあげると、すべて妻にお膳立てしてもらって美味しいところだけ自分でやる「殿様イクメン」、人目のある週末しか育児をしない「外弁慶イクメン」から、パパ友と毎晩のように深酒をして朝廃人になる「飲みすぎイクメン」、子供のごはん調理に2時間以上かける「やりすぎイクメン」等々…。これではママも素直に喜べないし、パパも育児を”やってやっている”のに感謝が少ないなどと、お互いに不満を募らせることになります。ある番組では「中途半端なイクメン(ブーム)が、夫婦のコミュニケーションを悪化させる」とまで結論づけていました。では、「イクメンなど辞めてしまえ」と思うかもしれませんが、厚生省の調査によれば、夫が育児をした方が、育児家事をしない夫の場合よりも二人目の子供を出産する確率が2~4倍も高くなるといいます。いまや夫の育児家事参加は、夫婦仲を良好に保つことや少子化へのブレーキにもなっているのかも。

 

■妻が望む「真のイクメン」とは?

では、妻が望む、いえ夫婦が望む「真のイクメン」とはどのようなイクメンなのでしょう?

ある専門家によると、イクメンには3つのレベルがあるといいます。このレベルを1から順番にレベルアップしてくことにより、「真のイクメン」になれるといいます。レベル1は「ママに対する気遣いができるイクメン」。「いつもありがとう」とか「大変だったね」とかママに声をかけられる、気遣い上手なパパです。レベル2は、「育児や家事を手伝うイクメン」。優しい声をかけるだけでなく、具体的に手も動かして、物理的にママを助けるパパです。そしてレベル3のイクメンは、「子育てへの共感ができるイクメン」。単純にママを助けるということではなく、自らも育児の主体者となって、子供と向き合い、同時にママとその情報を共有することができるパパです。

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[執筆:マキコ・アサエダ(産後ライフプランナー)]

 

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【参考】
「企業が仕事と生活の調和に取り組むメリット」(内閣府:2008年4月)
[21世紀成年者縦断調査」(厚労省:2011年)