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失恋でボロボロになった心の立て直し方 失恋で失う3つ
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失恋でボロボロになった心の立て直し方 失恋で失う3つ

大好きな相手、彼・彼女・パートナーとの突然の別れは、本当に辛いものです。たかが失恋と思われるかも知れませんが、失恋から立ち直れずにいる人も多く、仕事や生活に大きな影響を及ぼしています。なかには、うつ状態にまでなることも。

辛い失恋でボロボロの心を立て直し、前に進むための方法を、心理カウンセラーの立場からお伝えします。

 

1.失恋とは3つの喪失体験

失恋というのは、大好きな彼・彼女を失う喪失体験です。喪失体験とは、自分の大切なものを失う体験のことを言います。しかし失恋で失うのは、彼・彼女だけではありません。実はもう二つ失うものがあるので、失恋は非常に辛いものになるのです。

失うもの。ひとつは、彼・彼女に愛された自分が失われることです。彼・彼女に愛されていた頃の、愛を全身で感じられ、彼・彼女への愛が溢れていた自分は、もうどこにもいません。この喪失感は、身体の感覚から来ていて、心が空っぽになったように感じます。

そしてもうひとつは、彼・彼女と一緒に作り上げてきた二人の生活を失います。朝起きたときから寝るまで、習慣になっていたものがほとんど崩れてしまいます。生活の中で戸惑いを感じながら、そのたびに彼・彼女がいなくなった事実に直面させられます。何を見ても、何をしても、辛くなるのです。

 

2.失恋からの立ち直りを遅くさせる他の要因

失恋というと、精神的な辛さが一番に考えられると思います。ところが、心と身体というのは密接に関係しているので、身体の症状が出てきます。

失恋をすると、考えても答えが出ないとわかっていても、なぜ別れなければならなかったのかという別れの理由を探し続けます。そのなかで、楽しかった頃を思い出したり、自分がいけなかったのだと後悔したり、自分をこんなに傷つけた相手を憎んだり、感情も大きく揺れ動きます。

頭が休みなく働き続け、感情も大きく揺れ動くと、自律神経も乱れてしまい、睡眠障害や動悸、頭痛や胃痛、下痢などの症状が出てきます。また、過食や拒食など食行動が変化する人もいます。これら身体の症状も重なり、仕事や家事で単純なミスをしてしまうことがあります。そしてさらに自分に自信をなくし、負のループから抜け出せなくなってしまうのです。

 

3.失恋の大きな心の穴を急いで埋めてはいけない

失恋の辛さは、彼・彼女にかけてきた愛情の深さや過ごした時間の長さ、結婚など将来の夢の大きさが比例して辛さを深く深刻にさせてしまいます。心が張り裂けそうなくらいの辛さからは、早く逃げたくなるのも当然です。

失恋から立ち直るために、すぐに次の人を探したり、いきなり転職したり、高価な買い物や、行き当たりばったりの旅行をするということもあるかもしれません。ただ、辛さを感じないようにするためのこのような対処方法は、一時的には立ち直れたように感じますが、どこか自分と真剣に向き合わず、ごまかして生きているようで、自己肯定感が低くなってしまいます。

そしてそのままでは、また同じようなことが起こりやすくなるのです。辛さを見ないようにするため、没頭できる人やものを求め続けていると、それがないと自分に自信がもてなくなり、依存しやすくなります。

 

4.失恋から立ち直るためには

失恋した瞬間から、いろんな感情が湧き上がってきます。もう二度とあんなに好きになれる人に出会えないと嘆き悲しむときもあれば、大丈夫もう振り切れたと思えるときもあります。どうしても忘れられず復縁を願ったり、あのとき私があんなことを言ったからと自分を責めたり、新しい人と楽しそうにしている相手を許せなかったり、いろんな感情が毎日、毎回、湧き上がります。

しかしこういうことは、失恋をした人なら誰でもそうなのです。自分が変になったのでは、立ち直れない自分がおかしいのではと思う必要はありません。こういう感情の波は幾度と押し寄せてきます。立ち直るためには、その感情を評価することなく、また蓋をせず、感情を出していくことが大切です。

どんな感情も自分の大事な一部です。こんなことを思う自分はダメだなんて思わないでくださいね。失恋で傷ついた自分の心と身体を大事に労る気持ちが必要なので、無理にまわりに合わせすぎることは避けましょう。

辛い気持ちを人に聞いてもらうことでも、孤独感がなくなり心が安定してきます。そういう波を繰り返していくことで、失恋の辛さが薄まり、今の自分でいいんだという自信を回復していくことになります。

実は失恋は、自分も知らない意外な自分に出会えるチャンスでもあるのです。自分と向き合い、自分を大事にする経験は、きっとあなたを一回り大きな人間に成長させてくれるはずです。

[執筆:上土井 好子(公認心理師・心理カウンセラー)]

※画像:dragonstock / PIXTA(画像はイメージです)

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