いよいよ2014年が幕をあけました。午(うま)年というのは、「正午」というように「午」は「太陽」を表し、生命力が最も強いとされているそうです。今年は何が生まれる年になるのでしょうか?

 

■ 「孫」への教育資金900兆円

2013年4月から導入された「教育資金贈与非課税」。つまり、「祖父母から孫へ1500万円までの贈与なら税金はタダ。ただし用途は教育資金に限る(期間限定2015年末まで)」という制度が、2014年で大きく花開くだろうというのが多くの専門家の見方です。いま、高齢者が蓄える金融資産は、900兆円規模とされ、それが教育費として孫世代に移転し始めれば、確実に教育産業に特需がおきるというのです。

 

■ 日本の大学は過渡期。高まる留学熱!

一方で、世界の教育機関が今、過去にないほど大きな変化に直面しています。震源地は米国。有名大学の授業を集めたオンライン講座「MOOC」が無料開講し、大学の存在価値そのものを揺るがしました。

これに対抗するかのように、新時代に対応し、リーダーシップを発揮する人材を輩出すべく、米英トップ大学は強さに磨きをかけ、日本を引き離し、アジアの新興大学が猛烈に追い上げ、日本の大学を追い抜いていきます。出遅れる日本の大学は、ようやく危機感を高めて動き始めましたが、大学内外の反発もあり思うように改革が進んでいないようです。

そんな気運を察知してか、以前は東大をトップとする国内大学に目が向いていた親の目線が海外の大学へ向いてきました。2013年の日経ビジネスの調査(※1)では、日経ビジネスオンライン読者の74.4%は子供を海外の大学へ留学させたいと回答しています。

 

■ エリート養成国内留学ブームの予感

海外へ子供を留学させたいと思っても、現実的に先立つものや安全性などを考えると、二の足を踏んでしまう親御さんに人気を集めているのが、2014年8月開講するISAK(インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢)。ここは全寮制で、生徒の半分はアジア太平洋地域を中心とする外国人で構成され、日本人からすると国内留学という感覚。卒業すれば、国際バカロレア(国際的に認められる大学入学資格)が与えられ、国内では学校教育法に基づく正規学校として初となります。

学費は年間250万円と一般の公立高校に比べ割高ですが、初年度の募集生徒50人の枠に対して実施した「プレエントリー」では、2,100人が登録するなど、親の関心が非常に高いことが伺えます。

 

私の学生時代でも叫ばれていた「グローバル化」ですが、単純に言語を話せるというレベルの話ではなく、本来のグローバル化(多様性のなかにおいて、対等にやりあい、リードする)教育がようやく日本でも実を結びつつあるのではないかと思います。我々の子供たちが大人になるころには、我々世代が想像もしない進化した人材が沢山排出されていることでしょう。

ただ懸念されるのは、貧富の差による教育格差。奨学金制度や国公立学校の教育改革も同時に進めていかなければ、本来の目的は達成されないのです。

[執筆:マキコ・アサエダ(産後ライフプランナー)]

 

【参考】
※ 『日経ビジネスonline』「読者1000人調査、大卒の4割が「勉強しなかった」~親の約75%が「子供を留学させたい」」(2013年10月18日)