都民の関心が高いといわれる都知事選。世論調査では、本命の舛添氏か、挑戦者の細川氏か等と賑わっているようです。しかし、先進各国に比べて「子育て世代」への支援予算が圧倒的に少ない日本。その背景にはその世代別の投票の格差、シニア偏重の施策様々な要因があります。

「選挙演説を聞いていても、難しい言葉が多くてよくわからないから投票していない」という声も少なくありません。筆者もそのひとりでした。私たちの生活を決定する選挙。貴重な権利を行使しないのは勿体ないことです。

 

■ 人口ボリューム層なのに、政治発言権が少ないワケ

人口ピラミッドでは、子育て世代を含む30代、40代前半がボリューム層であるにもかかわらず、政治や施策に実情が汲み取られていない、それどころか高齢者を支えるために負担は増えるばかりです。

その理由のひとつは、投票の世代格差。投票率の高いシニア層が、政治に多くの発言権を持ち、政治家も同じくシニア層からの出馬が多いのです。ですから、自分や家族を守ってよりよい環境で子供を育てていくには、まずは投票に参加し、同世代の発言権を得るということがとても重要なのです。

 

■ 今回の都知事選の注目ポイント

女性であれば、やはり注目したいのは、各候補者の子育てを含む生活に密着した考え方や施策提案。

例えば、有力候補の一人の舛添要一氏。彼の記事などをみると、「女性にとって大事業である出産。産婦人科医の不足が深刻で、そこを解決せねばならない」、「子育てが一段落したら、介護が始まり、女性が仕事を辞めてその役を担うことが多い」など、共感するテーマが多く、「産婦人科、小児科での問題を解決する」「待機児童、待機老人をなくす」など、具体的な施策方針を掲げています。

働くママである筆者としては、「ママの時給100円アップ」も良いけれど、本質的な問題は、女性が出産や子育て、介護で職場から離れねばならないことであって、そこをしっかり捉えて、施策を講ずる候補者でなくてはならないと思うのです。

少し毛色が違って面白い候補者は、家入一真氏。彼はご自身が「ひきこもり」から事業家転身した経験もあり、施策アイデアが非常に面白いと思います。マイクのかわりにスマホを、街頭演説ではなく渋谷カフェで、支持者パーティではなくツイッターで、「ぼくらの政策」を募集するなど、若年層が参加しやすいコミュニティを心得ています。

政治を自分たちの身近なコミュニティで、わかりやすく展開してくれる政治家が、もしかしたら都民の意見を一番吸い上げ、有効な施策を展開してくれるのかもしれません。

 

価値観は千差万別。いろいろあっていいと思うのですが、自分や家族にとって、何が一番大事なのか、そのためにどんな社会であってほしいのか、普段から考え、有識者たちの意見に耳を傾けておくことが大事なのかと思います。

いざ、選挙となったときに、自分らしく納得度のある候補者を選択ができるよう、また都民や国民を欺くことがないかをきちんと監視せねばなりません。

普段、仕事や子育てで忙殺されているママも、この時ばかりはしっかりと目を見開いて、正しい選択をしたいものです。

[執筆:マキコ・アサエダ(産後ライフプランナー), 2014年2月1日]

 

【参考】
※ 東京都知事選 「世代別投票予測」 『The Huffington Post』2014年01月29日「【都知事選】「東京は変えられる」若い世代は少なくない。投票していないだけだ。」