夏休み気分なこの時期。上司たちからのお誘いも増えますが、働く女性の75%は職場の飲み会が苦手だとか(※1)。ワーキングマザーの場合は子どもの世話を誰に頼む? 費用は? など準備が必要ですから、より面倒に感じることでしょう。

他方、筆者はキャリアカウンセラーという仕事柄、「職場のコミュニケーションで困ったことがある」との悩みをお聞きすることも。例えば、業務上の依頼をしづらいことがあった、時短で帰るため社内の雰囲気が掴めないなど。“飲みニケーション”という言葉もありますし、キャリアの観点から「職場の飲み会」の効果について考えてみました。

 

■ コミュニケーションの課題解決

飲みニケーションとは、「お酒の力も借りて本音をさらけ出し、深い関係を築く」という考え方。『日本経済新聞』の記事(※2)に登場したA氏は、職場飲み会を上司や役員の考えを知る機会と捉えており、B氏は他部署との連携に活用し、日中の業務でも提案しやすくなった実感があるのだとか。
ですから、もし、職場で周囲とのコミュニケーションに窮屈さを感じる、部門を超えて頼りになる知人がいないなどの課題を感じていたら、職場の飲み会に積極的に参加するといいでしょう。

 

■ 業務成果が上がる

前述の記事は、海外の大学教授の研究結果にも触れています。それによれば、非公式の場でも上司に相談できる場合は、個人の業務成果は上がるのだとか。職場で非公式の関係が薄いと、職場の協力関係が減り、次第に業務成果が下降するそうです。

この結果から、業務成果を上げるポイントは“飲む”ことではなく、“非公式の場でのコミュニケーション”にあると考えられます。夕方以降のコミュニケーションに気乗りしないなら、自分にとってやりやすい時間に変えるよう提案してみては? 例えばランチタイムを時々、“非公式の場でのコミュニケーション”にするのです。介護やケアの必要な親や家族がいる、通院・通学しているなどの同僚らがいることも考えられるため、あなたの提案に賛成な人は、きっといます。

 

女性の活躍を応援する風が吹いている現在なら、「ランチ会に変えませんか?」と提案しても角が立たなさそう。気持ちよく参加する手立てを見つけ、あなたが今まで以上に働きやすくなりますように。

[執筆:五十嵐 ゆき(キャリアコンサルタント), 2014年8月26日]

 

【参考】
※1. 『マイナビウーマン』「75.0%が正~直ニガテと回答!「職場の飲み会」に対する女子のホンネとは?」2014年5月12日
※2. 日本経済新聞』「職場飲み 会社お膳立て」2014年7月29日