今年の年末は最大で9連休となり、JTBの調査(※)によると国内外の総旅行人数は1996年の調査以降2番目に多い3,045万人に上るそうです。楽しいはずの旅行ですが、行き先を決める時に家族や同行者と意見が食い違い、ちょっとした揉めごとになったことはありませんか? 本当は行きたい所があるにも関わらず、妻や母、彼女といった自分の立場を考えて譲ったり、我慢してしまったり…。

この時、男性も女性も思いがけない心理状況になっていることをご存知でしょうか?

 

■ 女性は手放しで喜べない時も

妻が夫の実家へ帰省する際は、旅行とはひと味違うものになります。この時期、筆者のカウンセリングルームにも、帰省に伴う嫁姑問題や親戚付き合いでの悩みが寄せられます。親戚同士で共に過ごす時間に慣れることが必要なため、この場合はコミュニケーションを築くことが旅行の目的のひとつになります。

 

■ 一方、男性も

男性は、旅行先を毎回変えることに積極的ではない人もいます。ナビ役として彼女に良いところを見せたい、家族を連れて道に迷いたくないなど、女性とはまた違うプレッシャーがあるからです。そのため、毎回同じ場所や方面を希望する男性もいるほど。居場所は落ち着つくことができて変化はあまり求めたくないという男性の気持ちも理解してあげたいですね。

 

■ 旅の本質とは

旅行先に選ばれるのは生まれ育った土地、いつもの場所、1度は目にしたい絶景など、魂が求める場所です。健康や将来について考える時期には特に、自分を迎え入れてくれる故郷や安心できる場所へ目が向きます。「ここへ還って来ることができた」と、自分を丸ごと受け止めてもらえるからです。安堵の気持ちに引き寄せられる旅という行動には、人間の帰巣本能も潜んでいると言えます。

 

■ 色彩心理で感じる旅

旅行先を決める時の意見の違いや出かける前の周囲への気遣いや忙しさは、心のなかで発生した暗雲とサッと降る雨のようです。願いが叶い目的地で気持ちが高鳴る様子は、雨上がりの7色の虹として表現できます。沢山の思い(色)が重なり、切れ目なく連なることで今を迎えた様子です。

 

限られた時間の滞在は、この虹のようにかけがえのないものです。自分にとっての故郷といえる場所を大切に持ち続けたいですね。こころの健康のためにも、旅行は実りあるものとなりますように!

[執筆:桜井まどか(美エイジング(R)心理カウンセラー), 2014年12月19日]

 

【参考】
JTB広報室 「年末年始(2014 年12月23日~2015年1月3日)の旅行動向」 2014年12月1日ニュースリリース