働く女性の悩みで多いのが職場の人間関係の悩みです。筆者は転職の相談も受けていますが、表向きの転職理由としてはキャリアアップのためと言っていても、本音の部分では一生懸命やっているのに上司や同僚が認めてくれないと相談する女性も数多くいます。

特にこういった「認められたい」「完璧にやらねば」など、理想や責任感の強い女性ほど人間関係に悩みを抱える傾向があります。このような女性は、一度自分の「思考のクセ」を知るといいでしょう。

 

■ 「~しなければならない」「~して当たり前」と思っていない?

この思考のクセについては、あのアルフレッド・アドラーに影響を受けた心理学者アルバート・エリスが開発した「イラショナル・ビリーフ」で説明しましょう。イラショナル・ビリーフとは「不適切な感情を持ち、効果的でない行動を促進する思考」のことで、特にそのなかでも代表的な思考が「~すべきである(must)」「~して当たり前」だとエリスは説いています。

この「~すべきである(must)」「~して当たり前」という思い込みを、自分にも他者にも抱いていると要求が高くなり、その要求に到達しないときは自分も相手も否定しがちになってしまうのです。

 

■ 自分の思考のクセを客観的に見れるようにしよう

これらの思考のクセを持っている場合はこの思考のクセを手放して、「~のほうがよい(better)」くらいに思えると相手も自分も大切にできる関係づくりになります。結果としてそれが「適応力」や「寛容」につながって、あなたのしなやかさを引き出してくれるでしょう。

人の悩みは出来事そのものでなく、自分の受け止め方によって変わってきます。自分の思考のクセを知り、どのような感情を抱えやすいのか知っておくだけでも、生き方をラクにしてくれます。客観的に自分を見ることができるようになれば、自分をより良い方向へ導いていけるはずでしょう。

[執筆:小倉 環(キャリアカウンセラー) , 2015年1月11日]

 

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