■ 保険は安心を買うのではない

社会人になるのをきっかけに死亡保険や医療保険に入る人は多いのですが、何のために保険に入るか考えたことはありますか?

保険に入っていると、いざというとき安心だから? 違います。保険はリスクヘッジのために入るのです。安心のためと考えていると、「たくさん入った方が安心」になってしまいます。そうすると、病気になった方がおトクになってしまい、本末転倒です。

保険は、いざという時、自分の手持ちで賄えない分を補うために入るのです。ですから、手元に潤沢な資金があれば、保険に入る必要もありません。

 

■ 見るべきポイントは?

保険を検討するとき、保障内容はみなさんよく見るのですが、一番大事なのは、いざという時、保険金がもらえるかどうかです。

特に、小さいころからご両親がかけてくれていた保険を持っている人は見直しが必要です。少し前の保険は、入院給付金が入院5日目からなどとなっているものが多いです。昔は一度入院すると長期になることが多かったのでそれでもよかったのですが、最近は2,3日で退院することも多くなりました。そうすると、古いタイプの保険では入院給付金は出ません。

また、保険金請求にはどういう手続きが必要か、請求してからどれくらいでもらえるのかなどもチェックしておきましょう。

 

■ 保障内容は性格で判断

最近は特約の種類が多くなり、それぞれの人に細やかに対応できる半面、どうやって選んだらいいのか迷いますね。そんな時は自分の性格で選んでみるのもいいでしょう。

例えば「がん保険」の場合、あなたは一度がんになったら「また再発するかも」と不安になるタイプですか? それとも「私はがんになんか負けないわ」というタイプですか? 前者の場合は、再発した場合の保障をしっかりしてくれるタイプ、後者の場合は必要最小限の保障で保険料を抑えたタイプのものを選んでみるといいでしょう。

あるいは、あなたは人の話を信じやすいタイプでしょうか? 自分でじっくり吟味するタイプでしょうか? 前者の場合は特に、中立的な立場で相談に乗ってくれる専門家、例えばファイナンシャルプランナーに相談されることをお勧めします。

 

[執筆:阿部理恵(ファイナンシャルプランナー&カウンセラー),2015年3月26日]