新年度が始まり、新入社員の皆様、異動や転勤などで職場環境が変わった皆様も多いでしょう。今の職場で長く、楽しく働けるのか、と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

厚生労働省の調査『平成25年若年者雇用実態調査の概況』(※1)の結果を見ると、退職理由の1位「労働時間・休日・休暇の条件が良くなかった」であり、続く2位が「人間関係が良くなかった」となっています。ちなみに3位が「賃金の条件が良くなかった」ですので、賃金より人間関係の方が影響が大きいと言えるでしょう。

なお、この「人間関係がよくなかった」という退職理由、女性だけに限ると1位になっていますので、男性より女性の方がより人間関係に重きを置いていることが推測できます。

 

■ 「心の電話相談」、一番多かった相談内容は?

独立行政法人労働者健康福祉機構が開設している「心の電話相談」では、専門のカウンセラーが職場における様々な相談をお受けするサービスを行っています。

平成23年度の相談内容(※2)の結果を見てみると、相談件数は29,209件で、職場に関する問題で最も多かったのは「上司との人間関係」、続いて「同僚との人間関係」「その他の人間関係」となっています。

この結果からも、職場では人間関係に悩んでいる人が多いことが分かります。筆者がカウンセリングを行う中でも、これらの悩みは常に上位にきています。

 

■ 人間関係に悩んだらすぐに相談しよう!

平成25年『労働安全衛生調査(実態調査)』の概況(※3)によると、現在の自分の仕事や職業生活での不安、悩み、ストレスについて「相談できる人がいる」とする労働者の割合は90.8%ですが、そのうち実際に相談した割合は75.8%にとどまります。

さらに、調査では相談した労働者を対象に「相談してどうなったか」についても尋ねており、結果は「解消した」33.1%、「気が楽になった」56.2%となっています。すぐに悩みそのものが解消しなかったとしても、相談することで気が楽になったと実感している方が多いことが明らかになっています。

 

人間関係など職場でのストレスに悩んだら、すぐに相談することが大切です。ひとりで溜めすぎると、心身のバランスが崩れてしまいます。身近な方には相談しづらければ、聴くプロであるカウンセラーがあなたに寄り添います。話すだけでも、心がすっとラクになりますよ!

[執筆:浅賀 桃子(メンタル心理・キャリアカウンセラー), 2015年4月23日]

 

【参考】
※1. 厚生労働省 平成25年若年者雇用実態調査の概況 p22 平成26年9月25日
※2. 独立行政法人労働者健康福祉機構 「勤労者 心の電話相談」 p2 平成24年9月14日
※3. 厚生労働省 平成25年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況 p24 平成26年9月25日

※写真:(c) Wavebreak Media Ltd / 123RF.COM、本文とは関係ありません