夫婦問題に特化したカウンセリングを行う筆者のもとには、幅広い年代の方からご連絡がありますが、結婚年数の浅い、主に30代妻からの相談内容はよく似ています。

「夫が、まったくわかってくれないんです!」
「理解しようとしてくれません!」
「同じことばかり言うのに、ほとほと疲れちゃいました」などなど……。

みなさん、夫に対する不満が蓄積しているんですね。

 

■ 人生の一番の試練どきは30代!?

30代というのは、人生の中でも一番の試練の時ではないでしょうか。

筆者自身も、出産、家事、子育て、離婚、仕事と課題が山積し、すべきことに追われて必死でした。未熟ゆえに、慣れない育児と仕事に翻弄され、自分のやり方に自信が持てず、常に思い悩んでいた記憶があります。

3月に、テレビでNHKスペシャル『ママたちが非常事態!?』(※)という番組が放送されました。

「子育てがつらすぎる」
「なぜ、こんなに不安で孤独なの?」

「 私って母親失格?」と感じてしまうママたちの心理について、最新科学が解き明かしていました。不安、いらだち、孤独を感じる原因とメカニズムが存在していたとは驚きですよね。

夫への不満やイライラが募るのも、原因があるとのこと。

出産後の「産後クライシス」と呼ばれる時期、女性は脳や体に変化が起こるために、身近にいる夫に対しても、イライラや不満がつのるというわけです。結婚5年以内の離婚が多いのですが、とりわけ、子どもが1~2歳の時期に集中しているとのデータも番組内で報告されていました。

妻のイライラを防ぐ方法は、「共感」と「寄り添い」でした。

最近、特に聞かれる言葉なので、「やっぱり!」と感じた方も多いのではないでしょうか。番組内の実験では、子どもをお風呂に入れる方法について、夫と話し合っているとき、妻はリラックス状態にあることを証明していました。

 

■ 妻のリラックス効果を生む、たったひと言とは?

つい先日も、夫婦げんかが絶えないと悩む30代女性から、「何より話を聞いてくれて、頑張ってるね! と言ってくださり、それだけで泣けてきました。旦那からこんな感謝の言葉が聞きたかったかもしれないです」という体験談を頂いたばかりです。

女性は誰しも、「わかってほしい」「共感してほしい」「寄り添ってほしい」と感じています。

子育ては本当に大変ですから、悩みや苦しさがあるのは当然です。夫が実際に子育てを手伝ってくれなくても、解決策を提示してくれなくても、「よく頑張ってるね」というひと言があるだけで、心からほっとするもの。

この記事を読んでくださっている男性の方は、ぜひ意識して、妻にねぎらいの気持ちを伝えてくださいね!

[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー), 2016年4月20日]

 

【参考】
※ NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?」最新科学で迫るニッポンの子育て
※ 写真:xiangtao / PIXTA、本文とは関係ありません