思いもかけない大きな被害をもたらした、今回の熊本地震。ここまで被害が大きいとは、誰ひとり想像していなかったのではないでしょうか。

 

■ 予想もつかないことが起こる可能性

今回の熊本地震の影響で、さまざまな変化が起こっています。「家族形態」もそのひとつ。熊本市内に一人暮らしをしていた80代後半の男性は、自宅が被災にあい、仮設住宅に移らざるを得ない状況となりました。

高齢者にとって、住み慣れた自宅から離れて暮らすことは大きな心労と負担です。また、面識のない他人に気を使いながらの暮らしはさぞ疲れることでしょう。

実はこの男性とは、筆者の知人のお父様。仮設住宅のたった数日の暮らしで、体力がガクンと落ちてしまったとか。心配のあまりその知人は、お父様を東京の家に引き取ることにし、お父様を迎え入れ、新たな生活がスタートしたばかりだそうです。

もちろん奥様はじめ、ご家族の協力なくしてはできないことです。

 

■ 普段からの夫婦の信頼関係が大切

夫婦問題カウンセリングを行う筆者が、この話を聞いてふと感じたのは、普段からの「夫婦関係の絆」の大切さです。夫婦関係がぎくしゃくしていると、こうした非常事態のときに、奥様は、ご主人の身内を快く引き受けることができるでしょうか。困ったときに、さっと手を差し伸べることができるでしょうか。

地震、津波、原発など、いまの日本は、いつ何が起きてもおかしくないほど、危険と隣り合わせの国になってしまいました。出産、就職、子どもの結婚など、ライフイベントによって、家族形態も刻々と変化していきますが、さらに、こうした突発的な出来事が起こる可能性も出てきました。

 

■ 夫婦の在り方を問う機会に

夫婦は普段からの信頼関係が大切です。あなたのお宅では、いかがですか? 急な家族形態の変化に対応することはできますか?

結婚生活の基本は「夫婦」です。予想外の出来事が起きたときでも、夫婦で穏やかに話し合い、結論を出せるのが理想的ですよね。

この機会に、家族の在り方、夫婦の関係について、いま一度確認してみませんか。

[執筆:渡辺 里佳(夫婦関係・離婚カウンセラー), 2016年5月1日]