そろそろ子どもが欲しいな! いざ避妊解禁! ところが、子づくりをスタートさせたカップルからは「案外すぐ妊娠しない」と焦る声が多数聞かれます。
前回、『産みたくても産めない !? 「社会的不妊」急増のワケ(前編)』でお伝えしたように、2011年、女性の初産年齢がついに30歳を超えました。“卵子の老化”という女性側の問題に加え、男性要因も増える近年。昔に比べて子どもを産みにくい時代といってもいいでしょう。
「こんなはずではなかった!」という焦りと闘いながら、いつか我が子を腕に抱く瞬間を夢みて頑張るカップルたち。今日はそんな頑張る妊活カップルにおすすめの“距離の保ち方”についてお伝えします。
■不妊治療は単なる“子づくり”でなはく、夫婦を映しだす鏡
不妊治療をスタートさせると、ベルトコンベアーのような検査が待っています。男性の検査は精液検査ひとつでOKでも、女性の場合は月経周期に合わせてさまざま。診察の待ち時間が長く、痛みを伴う検査も少なくないことから、女性への負担は大きいものです。たまったイライラをついパートナーについぶつけてしまった、という話も少なくありません。
精神的、肉体的、そして経済的にも負担が大きい不妊治療。何かと“辛い”というイメージがありますが、私自身は経験者として、あえて前向きに捉えることも必要なのかなと感じています。
「妻(夫)がやっていること」ではなく、「夫婦二人で向き合っていること」というスタンスでいたいものです。夫婦がそれぞれ「妊娠」という目的に向かって協力し合えれば、結果は別としても二人の人生にとってきっといいプロジェクトになるでしょう。
■ “ノー干渉デー”のすすめ
ベビ待ち夫婦に限らず、あらゆる夫婦におすすめの“夫婦関係をよりよくする取り組み”、それがノー干渉デー(通称“ノー干(かん)”)導入です。決まったルールはありませんが、一言でいうと“適度な距離を保つ”のがその目的。細かいルールは家庭で決めればOKだと思いますが、我が家の場合はこんな感じです。
丸1日、お互いが自分の好きなことに没頭。その間、夫(妻)はそれについて口出しすることはせず、それぞれの時間を尊重。
至ってシンプルな考え方です!
結婚生活が長い夫婦が「寝室は別がいいけれど気配は感じる隣合わせがいい」とよく言うように、“ノー干”もまさにこれと同じ。妻・夫の存在を愛おしい、必要だと感じていることが大前提。自分の好きなことをしたり、心地いいことをしてゆったりとした時間を過ごすことで適切な距離感が保たれます。密着しすぎる不妊治療のストレスからしばし解放され心もカラダもスッキリ! ぜひ、トライしてみてくださいね。