子どもが3歳を過ぎる頃になると、習い事を始める家庭が増えます。 日常生活だけでも大忙しのワーキングマザー。時間の限界と戦いながら子どもの習い事を選びをするには、どんなことに注意すればいいでしょうか?
■4~5歳が習い事開始のピーク
ベネッセ教育研究センターの調査によると、スポーツや芸術系の習い事は、
- スポーツ系:4歳は29.1%、5歳で49.3%
- 芸術系:4歳は25.6%、5歳で30.5%
と4歳から5歳にかけて習い事をさせている割合が増加するという結果が出ています。最近、この春5歳になるお子さんを持つ知人のワーママが、休日に習い事体験を3つくらいはしごして、どれにしようか検討していました。当のお子さんは「どれもやりたい!」と言い、ママは困ってしまったそうですが…。
■3歳の娘の習い事
私は、3歳半になる娘がおります。母がワーママにも関わらず、スイミング、フラダンス、英語を少々習わせています。保育園に通うお友達も、スイミングや音楽教室、学習教室など力を入れている方もチラホラいるようです。しかし、土日に毎週定例での習い事を入れるのは非常に勇気の要る決断! そこで、我が家では、毎週のものはスイミングだけ。他のふたつは短期の講座、スポットで予約できるものなどで少しずつやっており、本当に興味がわいて自ら続けたいと言うまでは定例化しない戦略です。
■幼稚園だったら…ワーママの限界
幼稚園であれば、園のカリキュラムの中で、体操教室や絵画・音楽・英語など多彩なメニューを取り入れているところもあるため、習い事をさせる必要が減るメリットもあります。しかし、保育園ではそうはいきません! 保育園は基本的に生活の場なので、あまり特殊なメニューは無いところが多いのです。習い事目当てに、幼稚園に移る人もおりますが、預かり時間などの問題でそう簡単にはいかないのが実情。土日だけで複数の習い事に通うにも限界があります。知人の住む都内のある地域では、週末の幼児スイミングは3年待ちの人気だとか!
■子どもの個性やヤル気を大切に
しかし、習い事はたくさんやればいいというものでもありません。幼児の心身の発達には、専門的で身体の機能の一部だけを強化するような習い事には時期尚早という説もあります。幼稚園でいろんなメニューを受けた知人で、「結局子ども好きなメニューがなかった」「先生と合わなかった」等の理由で、自分で外部の習い事から合うものを探したほうがいいという結論に達したケースも。遠回りかもしれませんが、ふだんから子どもの個性や趣向をじっくり見極めることが、効率的に習い事を選ぶコツかもしれません。
仕事で培った観察眼や情報収集力で、時間の無いワーママでも子どもに合った習い事を選びたいものですね!
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【参考】
※ベネッセ教育研究センター学校外教育活動に関する調査 (2009年)